英国では今、国内各地の競馬場で6月3日にエプソムで行われるG1・英ダービー(芝12F10F)へ向けた最終プレップが行われているが、中でも最大の注目を集めているのが18日にヨーク競馬場で行われるG2・ダンテS(芝10F88y)である。
ブックメーカー各社が2.75〜3倍のオッズを掲げて前売り1番人気に推しているのが、クラックスマン(牡3、父フランケル)だ。ここまでの戦績2戦2勝。今季初戦となった前走、ダービーの舞台となるエプソムのダービートライアルS(芝10F17y)を使われて快勝。ダンテSも無事通過すれば、本番でも最有力馬の1頭となることが予想されている。
この他、エプソムのダービートライアルSでクラックスマンの2着になった後、LR・ニューマーケットS(芝10F)を4.1/2馬身差で快勝したパーミアン(牡3、父テオフィロ)、今季初戦となった前走G3・バリーサックスS(芝10F)で重賞初制覇を果したリキンドリング(牡3、父ハイシャパラル)、G1・カナディアン国際(芝12F)勝ち馬ヒルスターの半弟で、今季初戦だった前走ノッティンガムのメイドン(芝10F52y)でデビュー2戦目にして初勝利を挙げたクリスタルオーシャン(牡3、父シーザスターズ)、G1・オペラ賞(芝2000m)などG1・2勝馬ナーレインの初仔で、前走G3・クレイヴンS(芝8F)3着のベンバトル(牡3、父ドゥバウィ)らが出走予定で、ダービーの前哨戦として絶対に見逃せない戦いとなりそうだ。
なおG1・英2000ギニー(芝8F)勝ち馬チャーチル(牡3、父ガリレオ)の陣営からはまだ、同馬がダービーに向かうか、マイル路線を歩むかの発表がなされていない。
(文:合田直弘)