小島太師最後の樫「夢は持っている」カリビアンゴールドと共にクラシック制覇へ

2017年05月19日 13:35

 カリビアンゴールドでオークスに臨む小島太師

 紫煙をくゆらせながら、半世紀にわたるホースマン人生を静かに振り返る。来年2月いっぱいで定年を迎える小島太調教師(70)=美浦=は自嘲気味に笑った。「本当に牝馬クラシックには縁がなかったな」。

 騎手時代にJRA通算1024勝。ダービー2勝と輝かしい戦績を収めた名ジョッキーは、調教師へ転身後もG1・3勝馬マンハッタンカフェなどを輩出した。手にした数々の勲章。そこに桜と樫の文字はない。

 とりわけオークスには忌まわしき過去が存在する。「前哨戦を制したハードウェイ(68年)は府中へ移動する馬運車で暴れて出走取消。スイートローザンヌ(88年=3番人気)は向正面で骨折だ」。調教師としては「真剣にダービー参戦を考えた」という大物ミッドサマーフェア(12年)が1番人気で13着に大敗した。

 今年のカリビアンゴールドはまさに最後のチャンス。「折り合いさえつけば。ああ、夢は持っているよ」。ドラマはまだ終わっていない。(デイリースポーツ・豊島俊介)

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