ミッキーロケットなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2017年06月01日 11:30

宝塚記念に向けて始動したミッキーロケット(撮影:井内利彰、撮影日は5月30日)

 今週のトレセンは、5月31日の水曜日は雨の影響もなく、走りやすい馬場状態での追い切りだったが、6月1日は前日午後からの雨でウッドチップはたっぷりと水分を含んだ状態。ただ、ダートコースに水たまりができるというところまではいってない。

 馬場とは関係ないが、31日の15時すぎから雷鳴が何度となく轟く状態。17時ごろまで不定期に大きな音が鳴り響いていただけに、精神的に不安になった馬もいたと思われる。

【坂路/4F51.9秒】
 31日。一番時計は須貝尚介厩舎の2頭、スワーヴノートンとアディラートがマークした4F51.1秒。同じく須貝尚介厩舎のシュウジが3F目11.8秒、4F目11.9秒と速い持続ラップを踏んでおり、馬場状態に関してはかなり走りやすい状態だったと思われる。

 1日。ミッキーロケット(栗東・音無秀孝厩舎)が宝塚記念(6月25日・阪神芝2200m)に向けて始動。2歳新馬ミッキーマインドとの併せ馬だったが、同時にスタートして同時にゴール。その時計は馬なりで4F54.2〜3F39.8〜2F26.1〜1F12.9秒と、帰厩最初の時計としては速い部類だろう。ただ、動き自体はロケットがうんぬんというよりも、新馬のマインドがかなり動いたといった感じ。

 先週25日の馬場差が「+1.0秒」。今週は31日が全体的な時計の出方を見ても『±0.0秒』が適当。1日は前日の雨の影響があるだけに『+0.2秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 31日。一番時計は古川吉洋騎手が跨ったスルターナ(栗東・昆貢厩舎)。併せ馬を追走していたが、前半はさほど速く見えないスピード感。しかし、3コーナーから4コーナーではストップウオッチを見返すくらいの速いラップで、全体時計は6F77.8〜5F62.7〜4F49.2〜3F36.2〜1F12.5秒。現在は1000万下だが、追い切りの動きだけならオープンでも十分に通用するスピードがある。

 1日。関東オークス(6月14日・川崎ダート2100m)を予定するも、補欠の4番目ということで、6月18日に東京競馬場で行われるユニコーンS(ダート1600m)に目標を切り替えているローズストリート(栗東・西園正都厩舎)。ダートに転じて2連勝中だが、その勢いを保持できるような慎重な調整。単走での追い切りだったが、馬の気分を尊重するような走りで6F85.5〜5F69.8〜4F55.2〜3F41.2〜1F12.4秒。勝ち負けは相手関係もあるが、馬自身の状態は前走以上という感じもする。

 先週25日の馬場差は「+0.2秒」。今週は雨の影響を受けた1日も時計的にはさほど走りにくい印象はない。よって、31日、1日とも『-0.3秒』の馬場差で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は31日に加用正厩舎の2歳新馬が3頭併せ。以前にも取り上げたディアボレットが馬なりでいい動き。今週の新馬戦では当然勝ち負けを意識できる状態ではないだろうか。馬場差は31日が『±0.0秒』で記録している。

 今週のポリトラック馬場は追い切り頭数は少なめ。走りやすい状態を維持しているので、スピード感ある動きを見せる馬が多数。雨でグリップ力が高まった1日は特に走りやすい印象を受ける馬場だった。馬場差は31日が『-1.0秒』、1日は『-1.5秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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