POGで注目を集めるフラットレーが札幌でデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2017年08月07日 18:00

「初戦から楽しみ」と千島調教助手が語るフラットレー(撮影:竹之内元)

 先週のメイクデビューは、新種牡馬オルフェーヴル産駒のロックディスタウンが、牡馬を相手に完勝するなど話題を集めたが、今週も楽しみなメンバーが揃っている。

◆フラットレー(牡、父ハーツクライ、母リッチダンサー、美浦・藤沢和雄厩舎)

 4歳上の異父姉に重賞3勝、オークス3着のバウンスシャッセがおり、その他にもフロアクラフト(オークス5着)、ホーカーテンペスト(平地と障害で現8勝)、ムーンクエイク(現3勝)など母の産駒はコンスタントに走っている。美浦の坂路で入念に乗り込んでから函館を経由して札幌競馬場に移動。1週前の追い切りは本馬場でファストアプローチを追走し、6F83秒-1F11秒台の時計をマークした。「兄姉はハミを噛むようなところがあったけど、操縦性の難しさもないし、いい馬です。このひと追いで更に変わってきそうだし、初戦から楽しみ」と千島調教助手。8月13日、札幌の芝1800mをC・ルメール騎手で予定している。

◆ヴォウジラール(牡、父ハーツクライ、母レジェンドトレイル、美浦・尾関知人厩舎)

 母の異父姉に名牝シンコウラブリイ(マイルCS)、ハッピーパス(京都牝馬S)がおり、いとこにロードクロノス(中京記念)、キングストレイル(セントライト記念、京成杯AH)、コディーノ(札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳S)、チェッキーノ(フローラS)と一族には重賞ウイナーがズラリと並ぶ。坂路を中心に追い切りを重ねてきたが、ここ2週はウッドチップコースでも水準以上の動きを見せている。「脚もとも含め、全体的にしっかりとしてきた。気持ちの面にも落ち着きがある。エンジンの掛かりが少し遅いけど、スピードに乗ってからがいいタイプ。そういう意味でも直線の長い新潟は合いそうです」と尾関知人調教師。8月12日、新潟の芝1800mを内田博幸騎手で予定している。

◆ミッキーパパイア(牝、父ルーラーシップ、母スターシンフォニー、美浦・菊沢隆徳厩舎)

 2016年のセレクトセールに上場され、取引価格は5076万円(税込)。当初は秋口からの始動も検討されていたが、「調教を進めるに連れ、思っていた以上に良くなってきたので使っていくことにした。前向きで真面目な性格だし、牝馬にしては馬格もある。切れるというより、持久力がありそうなタイプ。長い距離が合いそうだし、オークスを目指して大事に育てていきたいですね」と菊沢隆徳調教師。8月12日、新潟の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。

◆モンツァ(牡、父ロードカナロア、母スピードリッパー、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 ファルブラヴ産駒の母はフィリーズレビュー2着、オークス5着の活躍馬。その半兄(伯父)に2006〜07年の目黒記念を連覇した他、メルボルンC2着、有馬記念2着、ジャパンC2着など国内外で活躍したポップロックがいる。「500キロを超す立派な馬体。ひと追いごとに締まってきたし、気持ちの面には前向きさがある。1週前の追い切りに乗ってもらったジョッキーの感触も良かったし、ゆかりの血統なので期待しています」と鹿戸雄一調教師。8月13日、新潟の芝1600mを内田博幸騎手で予定している。

 鹿戸雄一厩舎からはチェルヴァ(牝、父キングカメハメハ、母バランセラ)もスタンバイ。こちらは1歳上の異父姉に紫苑Sを勝ち、オークス3着のビッシュがいる。「姉より、ひと回り大きな体つき。気性も素直だし、いいところがありそう」とのこと。8月12日、札幌の芝1500m(牝馬)をC・ルメール騎手で予定している。

(取材・写真:竹之内元)

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