フランケル産駒クラックスマンが凱旋門賞の前売りオッズで2番人気に(撮影:高橋正和)
23日、英・ヨーク競馬場で行われたグレートヴォルティジュールS(3歳、G2、2400m)は断然人気に推されたクラックスマンが圧勝した。勝ちタイムは稍重で2分34秒65。
L.デットーリ騎手騎乗のクラックスマンは6頭立ての中団からレースを進め、直線では前を行く3頭を一気に飲み込み、最後は6馬身差をつけゴール板を駆け抜けた。2着は仏G1・パリ大賞で3着などの実績があるヴェニスビーチ。
クラックスマンは父Frankel、母Rhadegunda(その父Pivotal)でJ.ゴスデン厩舎の管理馬。デビュー2連勝のち、英ダービー3着、愛ダービー2着とG1で惜敗が続いていたが、G2のここで完勝。
この結果を受けて各種ブックメーカーはクラックスマンを凱旋門賞の前売りオッズで2番人気とした。1番人気は3歳牝馬エネイブル。日本馬サトノダイヤモンドは英インターナショナルS(G1)を制したユリシーズと並び概ね3〜4番人気のオッズ。ゴスデン師は目標にしていた英セントレジャーではなく、凱旋門賞や英チャンピオンSへの出走を示唆している。