毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【小倉2歳S(小倉芝の傾向)】
土曜は小倉2歳Sと同じ芝1200m戦が2鞍。9R・八幡特別を4角2番手から抜け出して制した
ウインハートビートが1分9秒1(前走・筑紫特別が1分8秒4)。11R・北九州短距離Sを4角3番手から抜け出して制した
コウエイタケルが1分8秒3(前走・佐世保Sが1分7秒8)。
内ラチ沿いを避けて通るほど傷んではいないが、土曜朝に雨が降った先週の開催で全体的に傷みが進み、1200m換算で「0秒5〜0秒7」は遅くなっている計算。ラップを分析すると、土曜9Rは前半3F34秒3〜後半3F34秒8のほぼイーブンペース。上位4頭は最終4角4番手以内の馬が占めた11Rは前半3F34秒0〜後半3F34秒3とこちらも平均ペース。緩ペースが先行馬の台頭を後押しした感もあり、必ずしも先行馬有利とは言えない状況だ。
小倉2歳Sは過去10年、全て前半3F34秒以内(最速は12年の32秒7)で入っており、同様のハイペースになった時はやはり差し馬の出番も出てくる。脚質が定まらない2歳戦だけに展開を読み切るのは至難だが、今年も「Hペース」と見れば、先行馬だけの馬券よりは差し馬を絡めた馬券作戦が得策か。