毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【秋華賞(京都芝の傾向)】
まずこの稿は土曜の傾向を見て、予測していることをご了解いただきたい。すなわち、日曜の天候等の大幅な変動に対処できない点はお断りを。土曜はJRA発表では午前12時20分〜12時51分まで「雨」だったが、その他の時間帯はおおむね曇り。芝は良馬場で終日施行。時計の出方も開幕週の先週月曜に近く、雨の影響は軽微だったといっていい。正直、もう少し降ると思っていたが…。
メイン・清水Sは中団待機の
ミスパンテール、
レーヌドブリエが1、2着。外からも結構伸び、京都大賞典当日の月曜に当欄で触れた「行くにしても、差すにしても内」といった内寄り天国では決してない。秋華賞と同じ内回り芝2000戦は2歳戦で2鞍施行。3R・未勝利戦は2分1秒2(勝ち馬
エタリオウ)、9Rの500万下・紫菊賞が2分0秒4(同
マイハートビート)で時計の出方も安定していた。土曜の馬場レベルが維持できるようだと、秋華賞は確実に「1分58秒台」の高速決着。展開次第では1分57秒台突入も?
ただ、問題は日曜の天候である。雨予報が出ているが、雨量が定かではない。共通しているのは1時間あたりの雨量は少量なこと。ただ、降る時間帯は予報会社によってもマチマチ。「朝〜夜まで終日シトシト降る」との予報がある一方で「日中はやむ時間が多い」との見解もある。土曜夕方段階では、芝は良、稍重、重の「3段階」は考えたい。
あまり雨が降らないようであれば、土曜の傾向は当然引き継がれる。内回り2000mの特徴を考慮すれば「中団以内まで」はV条件か。ただ、雨が降り続くようだと、完全に道悪の巧拙を問うレベルになる。月並みな言い方になってしまうが、当日の雨量&レース傾向にご留意を。低温予報なので一度降ってしまうと、乾きにくい。