「アイビーS」(21日、東京)
日英の最高傑作だ。父は14戦無敗の怪物
フランケル、母はG1・7勝の名牝
ウオッカ。豪華な血の結晶ともいうべき
タニノフランケルが、大きな夢を描き歩みを進める。
新馬戦こそ2着に敗れたが、2戦目ですかさずV。ハナを奪い、追うところなしの楽勝だった。辻野助手は「大きな馬なので、1回使って上積みがあった。いいパフォーマンスで勝ってくれた」とたたえる。中間も順調そのもの。17日の朝は栗東坂路を4F67秒4-15秒9で上がり、状態の良さを強調した。
初勝利が3歳5月だった半姉
タニノアーバンシーがそうだったように、
シーザスターズ産駒の上3頭は奥手。しかし、4番子は2歳戦でVを果たした。「緩くてつくりの大きな馬が多いけど、この馬は完成されるのが早い方かな」と評価する。「長い直線で能力を生かせれば」。くしくも昨年、同じ
フランケル産駒の
ソウルスターリングが勝ったレース。“
ウオッカ馬像”がたたずむ府中で2勝目を狙う。