今週は3日間開催、2歳重賞が2つ行われる。5回東京・京都開催へと変わり第3場も福島へとなっていくが、近年ここの新馬戦ではサトノダイヤモンド(有馬記念など)、ダッシングブレイズ(エプソムC)、アジアエクスプレス(朝日杯FSなど)とのちの重賞戦線で活躍している馬がデビューしていた。
今週は活躍馬の仔や兄弟がデビューを予定しており、楽しみなメイクデビューとなっている。
◆アイワナシーユー(牝、父ステイゴールド、母ワナダンス、美浦・戸田博文厩舎)
いよいよ、DMMバヌーシー(馬主名義はDMMドリームクラブ)の募集馬が始動する。母はアルゼンチンのGI・サトゥルニーノJウンスエ大賞(ダート1200m)の勝ち馬。9月下旬から坂路、ウッドチップ、芝、ポリトラックと様々なコースで追い切りを積んでいる。先週は古馬を相手に併入しており、細身の牝馬で仕上がり自体は早そうだ。
「いいスピードがありそうだし、本馬場(芝)に入れたときには馬場が悪くても動けていました。馬格以上にパワーもありそうだし、初戦から楽しみ」と斎藤調教助手。11月5日、東京の芝1400m(牝馬)を福永祐一騎手で予定している。
◆ディープシャイン(牡、父ディープインパクト、母サビアーレ、美浦・田村康仁厩舎)
こちらもDMMの募集馬。異父兄に日経新春杯を制したカポーティスターがいる。10月に入ってから本格的に乗り出し、先週の追い切りはウッドチップコースで水準以上の時計を出した。
「芝、ダートを問わずに走れそうなタイプ。まだ少し力んで走るようなところがあるけど、手脚が軽いし、ゲートの出も速そう。初戦から恥ずかしくない競馬はできると思います」と高木調教助手。11月4日、東京の芝1600mを武豊騎手で予定している。
◆シャドウアイランド(牝、父ハーツクライ、母テメリアイランド、美浦・藤沢和雄厩舎)
近親に現1600万下のメイクアップ(4勝)がいる。目立つ時計は出していないが、古馬と併せるなどして順調に乗り込まれてきた。「素直な馬だし、気持ちが前向きなタイプ。いい感じに動けています」と津曲調教助手。11月5日、東京の芝1800mをV・シュミノー騎手で予定している。
藤沢和雄厩舎からはオープンマインド(牝、父ロードカナロア、母レッドベルフィーユ)もスタンバイ。こちらも仕上がり自体は順調そうだ。11月5日、東京の芝1400m(牝馬)をV・シュミノー騎手で予定している。
◆ステラーインパクト(牝、父ディープインパクト、母トップライナーII、美浦・堀宣行厩舎)
2016年のセレクトセール(1歳)に上場され、取引価格は1億3500万円(牝馬の最高価格)。異父姉のStar BillingはアメリカのGI・メイトリアークS(芝8F)を勝っている。ゲート試験に合格後は放牧に出し、10月上旬に再入厩して調整を進めてきた。
「ディープインパクト産駒の牝馬らしく、いいスピードと瞬発力がありそうなタイプ。性格的にも穏やかだし、初戦から好勝負になると思います」と森調教助手。11月5日、東京の芝1800mをM・デムーロ騎手で予定している。
(取材・文:竹之内元)