羽月調教師が騎乗して武蔵野Sの1週前追い切りを行ったインカンテーション(手前、撮影:井内利彰)
今年初めは東海S、フェブラリーSと二桁着順が続いていたが、
マーチSでの久しぶりの勝利をきっかけにその後は安定した成績。前走白山大賞典1着後も羽月友彦調教師が慎重にローテーションを選び、次は武蔵野S(11月11日・東京ダート1600m)を予定。今朝1日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
CWコースで羽月調教師が騎乗しての3頭併せ。
ワンダースニュマンが先行して、それを後ろから追いかけた
インカンテーション。最後方にはみやこS(11月5日・京都ダート1800m)に出走予定の
サルサディオーネという隊列になった。
3頭が一気に凝縮したのが、4コーナー手前。
インカンテーションが外からワンダーに並びかけていき、最内には
サルサ。コーナーの差で
サルサがかなり前に出て直線に向いたが、この時には
サルサの手応えがちょっと怪しい。
直線半ばでは
サルサが脱落して、あとはワンダーとの追い比べ。とはいっても、こちらは手応えに余裕があり、相手が前に出ようとすれば、それにしっかり並びかけていくように鞍上が軽く手綱を動かすだけ。余裕十分の手応えで同入し、時計は6F81.4〜5F67.2〜4F53.0〜3F39.3〜1F13.5秒。数字だけ見ると、終い要した印象だが、実際に動きを見れば全くそんなことはない。完全に充実モードに入った動きといってよいだろう。
(取材・写真:井内利彰)