母系にロジユニヴァース、ディアドラなどがいるサンラモンバレーがデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2017年11月20日 18:00

追い切りの動きも良くレースが楽しみなサンラモンバレー(撮影:井内利彰)

 今週で東京、京都開催が終了。来春のクラシック路線に乗るためには、年内デビューしたいという陣営も多いはず。ちなみに、2015年の5回京都最終日(9日目)に行われた芝1800mを制したのがジュエラー(栗東・藤岡健一厩舎)。その後はシンザン記念2着、チューリップ賞2着と実績を積んで、桜花賞を制している。

【11月25日(土) 京都芝1600m】

・サンラモンバレー(牡、父ロードカナロア、母モンローブロンド、栗東・池江泰寿厩舎)

 母系には日本ダービーを優勝したロジユニヴァース(父ネオユニヴァース)や今年の秋華賞を制したディアドラ(父ハービンジャー)がいる血統。本馬は2016年セレクトセール1歳にて、5400万で落札されている。

 この馬の追い切り初見は11月9日のCWコースだったが、6F83.1秒、1F11.9秒という時計以上に1000万下のサトノシャークを追走して3馬身も先着した脚力に驚かされた。そして翌週の16日のCWでは6F79.7秒をマークして、ここでも古馬500万下をぶっちぎる快走。ロードカナロア産駒で追い切りが動くとなれば、相当な確率で新馬勝ちしている印象があるだけに、ここは当然主役を務めるはず。鞍上はC.デムーロ騎手が予定されている。

【11月25日(土) 京都ダート1800m】

・サトノプライド(牡、父ハードスパン、母ダイワエンジェル、栗東・南井克巳厩舎)

 今年の桜花賞を制したレーヌミノル(父ダイワメジャー)の半弟だが、調教に騎乗する南井大志調教助手は「ダート適性が高い」と評価。これは父ハードスパンの産駒が現2歳世代で6頭勝ち上がっているが、うち5頭はダート戦(芝は1000mで勝ち上がり)。その影響が出ているのかも知れない。

 しかし追い切りはレーヌミノル同様、抜群に動く。11月8日のCWコースではデビュー勝ちしたメイショウワザシと併せて同入。手応えは相手が優勢だったが、6F80.3秒は素晴らしい時計。11月17日の坂路では新馬と併せて先着、4F51.7秒、1F12.4秒とこちらも文句ない時計を出した。あとはレースでどれだけ動けるか楽しみなところ。鞍上は古川吉洋騎手を予定している。

【11月26日(日) 京都芝1800m】

・ミッキーガーデン(牡、父キングカメハメハ、母ダイワレーヌ、栗東・大久保龍志厩舎)

 母系に福島記念を連覇したダイワファルコン(父ジャングルポケット)などがいる血統で、2015年セレクトセール当歳では4600万円で落札されている。

 夏に栗東へ入厩していたが、一旦放牧へ出されて、10月14日に栗東へ再入厩。坂路とトラック馬場を併用して乗り込まれているが、11月8日は芝コース、11月16日はCWコースでしっかりと追われた。16日はレースで騎乗予定の和田竜二騎手が跨って、3頭併せを最後方から追走する内容。最後は先行していた新馬に追いつくのがやっとではあったが、時計は6F81.4秒と新馬としての水準は遥かに上回っている。まだ良化の余地はありそうだが、現状でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみなところ。

・ドレーク(牡、父ルーラーシップ、母ディアアドマイヤ、栗東・藤岡健一厩舎)

 半姉に紅梅S、白百合Sを制し、ローズS2着という実績も残したワイルドラズベリー(父ファルブラヴ)がいる血統。父ルーラーシップは先日の菊花賞でキセキが産駒初G1を制覇。この勢いもあるのか、現2歳世代も続々と勝ち上がっている。

 ゲート試験合格後は坂路を中心に乗り込まれているが、11月15日は新馬勝ちしたルーラーシップ産駒のリリーノーブルとの併せ馬。最後は相手に食い下がるのがやっという内容で、時計も4F55.0秒、1F12.9秒と地味だったが、個人的には坂路よりもトラックの方が動きそうな印象。そして併せ馬は相手が単純に動いたという判断でよいだろう。乗り込み量はしっかりしているので、きっと実戦では動けるはず。

(取材・写真:井内利彰)

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