東京の芝1600mをC・ルメール騎手でデビュー予定のアルーシャ(撮影:竹之内元)
先週の東スポ杯2歳Sではワグネリアンが3連勝での重賞制覇を果たし、クラシック候補へと名乗りを挙げた。また桜花賞馬アユサンの全妹マウレアや、Frankel産駒シグナライズも2歳特別戦を勝利するなど存在感を見せている。
今週も、来年のクラシック戦線へ向けて期待の有力馬が多数デビューする。
◆アルーシャ(牝、父ディープインパクト、母ザズー、美浦・藤沢和雄厩舎)
Tapit産駒の母は米GI・ラスヴィルヘネスS(ダート8F)、米GI・サンタアニタレディーズシークレットS(ダート8.5F)の勝ち馬。近親には全日本2歳優駿2着、UAEダービー5着のタップザットがいる。「小柄で素軽いし、真面目な女の子。軽い芝で良さが出そう」と藤沢和雄調教師。11月25日、東京の芝1600mをC・ルメール騎手で予定している。
◆テトラルキア(牡、父ハーツクライ、母マリアロワイヤル、美浦・大和田成厩舎)
モンジュー産駒の母は仏GII・ロワイヤリュー賞(芝2500m)の勝ち馬。1歳上の異父姉ジュリエットベールは現1勝。「乗り込みは十分。切れると言うよりは持久力型で長めの距離が合いそう。まだ良化の余地がありそうだけど、いいモノを持っていることは確かだと思います」と大和田成調教師。11月26日、東京の芝1800mをC・デムーロ騎手で予定している。
◆ピラータ(牡、父クロフネ、母ディナシー、美浦・国枝栄厩舎)
祖母のトゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯など重賞4勝。母の弟妹にトゥザグローリー(京都記念、日経賞など重賞5勝)、トゥザワールド(弥生賞)、トーセンビクトリー(中山牝馬S)がいる。「もう少し男馬らしいところが出てきてほしいけど、動き自体は悪くない。本当に良くなるのは先だと思うし、じっくりと育てていきたい」と国枝栄調教師。11月26日、東京の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。
◆ブレステイキング(牡、父ディープインパクト、母シユーマ、美浦・堀宣行厩舎)
愛国産の母は英GI・サンチャリオットS(芝8F)、加GI・EPテイラーS(芝10F)の勝ち馬。1歳上の全兄ヘリファルテは現3勝。「まだ少し体を持て余しているようなところはあるけど、大きなフットワークで力強い動きをしている。能力の高さを感じるし、いい勝負になると思います」と森調教助手。11月26日、東京の芝1800mをR・ムーア騎手で予定している。
◆メジャーラプソディ(牝、父ゴールドアリュール、母キャッチータイトル、美浦・田村康仁厩舎)
阪神JF、NHKマイルCを制したメジャーエンブレムの異父妹。「父が替わり、体形的にもエンブレムとは違ったタイプ。まだ華奢なところがあるけど、1本目から十分に動けていたし、軽い走りで気持ちの面にも前向きさがある。持っている能力は高いと思うし、距離にも融通が利きそう」と高木調教助手。11月25日、東京のダート1600mをC・ルメール騎手で予定している。
(取材・写真:竹之内元)