ウインRC

ウインガニオンなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2017年12月21日 12:50

京都金杯に出走予定のウインガニオン、しっかりと時計を出せていた(撮影:井内利彰)

 今週の栗東も晴れる日が続いている。そんなこともあって、空気が乾燥している。これが影響してウッドチップも乾いている。「上滑りする」とコメントする騎乗者が多いのはそれが原因だろう。

 気温に関しては、朝一番はかなり冷え込みが厳しく、時間とともに暖かく、過ごしやすくなってくるといった感じ。調教時間においても前半と後半では発汗する量が違ってきそうなくらい気温差はある。

【坂路/4F51.9秒】
 20日。一番時計はセセリ(栗東・森秀行厩舎)とモズアスコット(栗東・矢作芳人厩舎)の4F50.0秒。後者は4連勝で阪神カップ(12月23日・阪神芝1400m)へ出走となるが、その勢いを感じさせる時計。併せ馬での追い比べではパワーで相手をねじ伏せている印象。とても3歳馬とは思えない重量感が今の勢いと相まっている。

 ちなみに馬場に対する全体的な時計については、先週同様、時計を要している印象。これは同じウッドチップ馬場のCコースにも言えることだが、朝一番は少し馬場が硬いのか、特に時計が出にくい。そんな中でも重心がぶれることなく、しっかりと速い時計で駆け上がってこれる馬は状態が良いと判断していい。

 21日。一番時計はアイアンヒロイン(栗東・浜田多実雄厩舎)の4F51.1秒。追い切り頭数が少なかったので、4F51秒台はこの馬を含めて4頭だったが、時計の出方としては前日とさほど変わりない。

 京都金杯(1月6日・京都芝1600m)に出走予定のウインガニオン(栗東・西園正都厩舎)が単走で追い切り。気性的に少し行きたがるところはあるようだが、そこは乗り手がきっちりと抑えて、後半がしっかり加速するラップを踏んでくる。時計は4F53.8〜3F38.7〜2F25.3〜1F12.6秒。数字は地味だが、この馬なりにしっかりと時計を出せている。

 先週の馬場差は「-0.1秒」。今週は先週以上に時計要した印象があるが、それは乾燥したウッドチップも関係している。馬場差は20日、21日とも『+0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 20日。冒頭でもお伝えしたように、先週に比べると時計を要している印象。朝一番に比べると、2回目のハロー終了の時間帯あたりは速い時計が出ていた印象なので、スワーヴリチャード(栗東・庄野靖志厩舎)の一番時計は納得。とはいえ、先週よりは時計は出にくいはずなので、3歳馬の成長力を実感する動きだった。

 21日。追い切り頭数は若干少なめ。これは来週のレースが30日、31日の土日開催ではなく、28日の木曜開催という影響もあるだろう。馬場状態に関しては、前日から大きな変化はない。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。先週よりも微妙に時計を要している。それが正直な感想で、その馬場差をどのくらいに設定するかが難しい。全体的な時計の出方を見ると、気持ち時計を要したという判断でよいので、20日、21日とも『-0.3秒』で記録することにした。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は20日に藤原英昭厩舎と田所秀孝厩舎がそれぞれ併せ馬の追い切りで使用。馬場状態に関しては、ごく標準的な馬場という印象だった。よって馬場差は20日、21日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は先々週から馬場を掘り返す作業を行っている。しかし、追い切り頭数にはあまり変化がなく、時計の出方自体は先週までと変わっていない。よって、馬場差は13日、14日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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