川田騎手が跨って弥生賞の1週前追い切りを行ったダノンプレミアム(写真奥、撮影:井内利彰)
先週は2月16日の金曜日に弥生賞(3月4日・中山芝2000m)に向けた2週前追い切りを行った
ダノンプレミアム(栗東・中内田充正厩舎)。今週は今朝22日の木曜日に1週前追い切り。先週とは違い、
ゼンノタヂカラオとの併せ馬を行い、鞍上には川田将雅騎手が跨っていた。
1回目のハローが終了した時間帯。開門直後のラッシュは終了していて、馬も閑散とした中での追い切りだったが、いつでも前を追い越してしまいそうな
スピードを見せての追走。
そんな中でも6F標識から5F標識の区間を16.0秒で走れたのは見事だったが、その後はさすがに頭を上げて行きたがる素振りを見せるところもあった。ここでのロスが最後の直線でどのような影響になるかと心配したが、それは杞憂に終わった。
4コーナーからラップが速くなっていったが、当然のように射程圏で追走していき、最後の直線に向いて、ラスト1F標識手前で一気にエンジン点火。追い抜く時の
スピードは一瞬、素晴らしい弾け方で相手を一気に突き放して、3馬身ほど先着してのゴールだった。
時計は6F85.1〜5F69.1〜4F54.2〜3F38.8〜1F11.4秒。全体の数字は遅いが、終いはこの馬らしさを示す瞬発力。速い全体時計を出すことで仕上がるというタイプではないだけに、すでに中身も出来ていると判断してよい。あとは
テンションが上がりすぎることなくレースを迎えることが重要になってきそうな気がする。
(取材・文:井内利彰)