【サウジアラビアRC予想】出世レースの2歳重賞 スピードと瞬発力に加え操作性の高さも重要に

2025年10月11日 06:35

ゾロアストロ(撮影:下野雄規)

 秋の東京開催最初の重賞レースとして定着していたが、今年から1週繰り下げられることとなった。舞台となる東京競馬場芝1600mは向正面右奥の2角付近からスタートするワンターンコースで、最初のコーナーまで500m以上あることから、枠順による有利不利はほとんどない。いつの場合でもマイル戦に求められるものはスピードと瞬発力だが、キャリアの浅い馬同士の1戦だけに、最後の直線に向くまで体力を温存できる操作性の高さも加味したい。

 ◎ゾロアストロは新潟競馬場芝1800m未勝利戦優勝馬。出遅れて後方に置かれた6月のデビュー戦は2着。前走もスタートはゆっくり目だったが、徐々に加速して逃げた馬に4角で並びかけると、あっさりと突き抜けた。この時、2馬身半置き去りにした相手がのちに札幌2歳S2着馬であることも価値を高めているが、半マイル通過49.5秒という流れが味方したとはいえ、最後の3ハロンは11.0秒、10.5秒、11.5秒。抜け出したあとは流すようにゴールしたことが高い将来性を感じさせる。

 〇エコロアルバは新潟競馬場芝1400m優勝馬。ゲートを普通に出て、行きたい馬を行かせての中団待機。前後半の3ハロンが34.4秒〜34.9秒だからスローペースとは言えないが、ペースが緩んだところでもじっと馬群の中で息を潜め、最後は外から11.3秒、11.1秒のレースラップを突き抜けた。デビュー戦らしからぬ大人びた内容だった。今回は2か月半の休み明けとなるが、デビュー戦であれだけのパフォーマンスを発揮できるなら割り引く必要はなさそうだ。

 ▲チュウワカーネギーは阪神競馬場芝1600m新馬戦優勝馬。500kgを超える大型馬だが、勢いよくゲートを飛び出して半マイル51.0秒のペースに持ち込むと、最後は10.9秒、10.9秒、11.4秒で危なげなく逃げ切った。まだ子供っぽさを残しながらも、緩急の利いた内容で勝ち上がったあたりに高いレースセンスが垣間見えた。大型馬ゆえに実戦を使われた上積みも期待できそうで、当時の2着馬が次走で勝ち上がった事からもレースレベルがうかがえる。

 △ニシノエースサマは新潟競馬場芝1600m未勝利優勝馬。楽なペースだったとはいえ、最後、抜け出してからやや遊ぶような仕種を見せながらも新潟競馬場の長い直線コースで11.5秒、11.1秒。ゴール前では流して11.6秒。ペース次第ではあっと言わせる事も出来そうだ。

 △アスクエジンバラコスモス賞優勝馬。キャリアの浅い馬が多い中、今回が4戦目というレース経験は武器になりそうだ。

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