名古屋競馬に精通した地元記者が指南! 名古屋大賞典の攻略ポイントは?

2018年03月29日 10:00

今年の名古屋大賞典で有力馬の1頭にあげられるサンライズソア。写真は昨年のJDD。(撮影:高橋正和)

 昨年5月のかきつばた記念(1400m)では、園田のトウケイタイガーが軽ハンデを生かして優勝。地元・名古屋のエース・カツゲキキトキトも16、17年の名古屋グランプリ(2500m)を連続3着、さらに昨年の名古屋大賞典(1900m)でも銅メダルを獲得。昨今の名古屋のダートグレード競走では、地方勢の健闘は少なくない。

 しかし、名古屋大賞典での最近10年間の勝ち馬は、すべてJRA勢。地方勢の優勝となると、2003年のマルカセンリョウまで15年さかのぼらないと成し遂げられていない。ちなみに、最近5年間の1〜3着馬の15頭のうち、地方勢の馬券貢献は昨年のカツゲキキトキトただ1頭。中距離ダートでの層がとにかく厚く、タレント揃いの中央勢が、とくに強さを発揮しているのが名古屋大賞典の特色といえる。

 今年もJRA勢5頭はなかなかのラインアップ。昨年暮れの名古屋グランプリ覇者で、中央GIIIのシリウスS(17年9月)でも勝利したメイショウスミトモ、昨年のジャパンダートダービー2着馬のサンライズソアに、マーキュリーカップV(17年7月)のミツバ。この3頭の実績派が3強を形成しそうだ。

 ほかにもモズアトラクションは、10月新潟の500万での初勝利から最近5走で4勝を挙げ、充実一途。前走は、1600万を後方一気の鋭い決め脚で仕留めてみせた。さらに、キーグランドも同様に前走で1600万を勝利し、最近6戦3勝とこちらも好調モード。ともに初の地方遠征、重賞挑戦でも、2頭の上がり馬は侮れない存在。名古屋の絶対的エース・カツゲキキトキトに、地方の牝馬交流重賞戦線を歩むラインハートの地方勢はいても、やはり今年も中央勢優勢の流れは否めない。

 名古屋コースは1周1100mで、直線距離が194m。日本にある競馬場のなか、一番直線が短いのが最大の特長だ。「超小回りコース」の形態から、断然、先行馬が有利で、差し・追い込み馬は早めに動かないと届きにくい走路。先行力や機動力がかなり重要視されるコースといえる。それを物語るように、最近5年間の名古屋大賞典の勝ち馬は逃げ切り2頭で、初手の位置取りが2、3、4番手がそれぞれ1頭ずつ。前半から前団の好位置をキープしていないと優勝はできない。

 それらをあわせて考えれば、前走の中央オープン特別では2着に甘んじたが、5頭のうち、一番先行力を有し、ひと叩き効果も望めるサンライズソアを、馬券の軸にして狙うのがベターだろう。(取材・文=「中日スポーツ」記者・西尾敦)


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