豪州遠征も無念の競走除外となったプレストウィック(写真は2016年グリーンS優勝時)
14日、オーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場で行われたシドニーC(G1・芝3200m・1着賞金116万豪ドル=約9700万円)は、最後の直線で最内から抜け出したザカーダ(セン5、D.ホランド騎手)を、大外から伸びたフーショットザバーマン(セン9、B.シン騎手、豪・C.ウォーラー厩舎)がハナ差捉えて優勝した。
ザカーダから1馬身差の3着にはサーチャールズロード(セン4、A.アドキンス騎手)が入った。前走のタンクレッドSでアンビシャスを下し、今回1番人気に推されていたアルマンダン(セン8、D.オリヴァー騎手)は8着に敗れている。
フーショットザバーマンは父がヤマニンバイタル、母がEars Carol(その父Carolingian)という血統のニュージーランド産馬。G1はニュージーランドで行われた2014年のオークランドC以来、2勝目。父のヤマニンバイタルはニュージーランド産の日本馬で、1994年の鳴尾記念2着などの実績がある。
なお、このレースには日本馬のプレストウィック(牡7、J.モレイラ騎手)も出走を予定していたが、発走直前に競走除外となった。プレストウィックが所属するシルクホースクラブは「騎手が返し馬で歩様に違和感を覚えたため、ゲート裏で獣医に歩様チェックを要請。現地獣医2名がチェックを行ったところ、出走取り消しの判断となった」と発表している。