毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【NHKマイルC(東京芝の傾向)】
土曜の東京は芝競走が6鞍、すべて良馬場で行われた。向正面〜3コーナー内寄りに多少傷みは見られるが、全体的には良好。3週目に入り、むしろ高速化は進展。今春の東京開催で最も時計が出やすい高速馬場になっている。
5R・3歳500万下(芝1800m)を道中4番手から抜け出して勝った
レーヴドリーブが1分45秒6で、準オープン〜オープン級の時計の出方。
8R・4歳上1000万下(芝1400m)を逃げ切った
グランドボヌールは1分20秒0。
ミトラが12年5月フリーウェイS(準オープン)で記録した1分19秒6のコースレコードと0秒4差。
グランドボヌールは前半3F34秒6で入り、後半3F34秒2でまとめたため、2番手以降の馬は全く出番がなかった。
土曜の芝レース勝ち馬の最終4コーナーの位置は「3番手、4番手、2番手、1番手、5番手、4番手」。中団〜後方からの差しが届いた先週と比べると、やや前寄りにシフトしてきた。
ただ、土曜11R・プリンシパルS2着の
ブレステイキングは最終4コーナー12番手から伸びた。このレース、前半5F59秒2〜後半5F59秒0と、極端に緩むこともないMペースだった。前が止まらない騎手心理が働けば、NHKマイルCも序盤から適度に流れ、瞬発力以上に持続力が問われる流れに。優勝するための位置は例年通りに「好位〜中団」。1分32秒台の高速決着が濃厚。