毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【ユニコーンS(東京のダート傾向)】
金曜からの雨の影響を受け、土曜のダートは不良でスタートし、正午前に重にワンランク回復。最終12Rまで重で施行された。水が浮くこともなく、見た目にも走りやすそうなダート状況。実際、速い時計が出た。
土曜はダート戦が6鞍(障害除く)施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「6番手、4番手、2番手、3番手、2番手、13番手」。前半3F35秒1で適度に流れた最終12R・3歳上500万下(ダート1600m)は1番人気
ディアシューターが最終4コーナー13番手から3F35秒3で一気差し。勝ち時計1分35秒5。同馬のこれまでの持ち時計1分37秒5を2秒も大幅に短縮した。瞬発力がフルに生きる「高速ダート」といっていい。
日曜は雨の可能性は低いが、予想最高気温は22度と低めで急激には乾かず、湿った傾向は続きそう。ユニコーンSの勝ち時計が「1分35秒台」に突入するのは間違いない。全16頭中、ダート1600mの最高時計は
ルヴァンスレーヴの1分36秒2だが、さらに短縮しなければ、優勝は厳しい可能性も。時計対応力があるのはどの馬か?高速ダートの資質が問われる。