2003年にホッカイドウ競馬からシンガポールに移籍して厩舎を開業した高岡秀行調教師(62)が、7月15日に行われたシンガポールダービー(総賞金115万シンガポールドル=約9500万円)をジュピターゴールドで制覇。高岡調教師はシンガポールダービー3勝目となった。
シンガポールダービーは、シンガポールの4歳三冠目で、昨年まで芝2000mで行われていたが、今年から芝1800mに距離短縮。単勝6.8倍の2番人気に支持されたジュピターゴールドは4番手を追走。直線を向いて先頭に立っていたのは、ここまでの4歳二冠(G2スチュワーズC=芝1400m、G1チャリティーボウル=芝1600m)を制し1番人気に支持されたエリートインヴィンシブルだったが、ジュピターゴールドはこれを残り200mでとらえると、1馬身1/4差をつけての勝利となった。
勝ったジュピターゴールド(セン4歳)は父コングラッツのオーストラリア産。2017年5月14日のG1シンガポールギニーズ(芝1600m)で2着、今年6月24日に行われた4歳二冠目のG1チャリティーボウル(芝1600m)で3着があったが、重賞初勝利がシンガポールダービーのタイトルとなった。
高岡秀行調教師は、2009年のジョリーズシンジュ、2013年のベターライフに続いて、シンガポールダービー3勝目。この日は、シンガポールダービーを含め1日4勝を挙げる活躍で、「人生最良の日、これ以上の日は二度とないかもしれない」とコメントした。
また鞍上のオリヴィエ・プラカイス騎手は母国フランスでG3を2勝、シンガポールではG2クイーンエリザベスIICを勝っていたが、G1は初勝利となった。
■レース成績
http://www.turfclub.com.sg/Racing/Pages/ViewRaceResult/6668/8
■レース映像(ジュピターゴールドは馬番2)
http://videos.turfclub.com.sg/Races/2018/20180715SR08.mp4
(文/斎藤修)