ダレン・ウィーア厩舎へ移籍するトーセンバジル(撮影:高橋正和)
豪州の共同馬主グループに購入された現役日本馬5頭が、今週末にオーストラリアに到着するとの発表があった。今年のオーストラリア最大の競馬の祭典「スプリング・レーシング・カーニヴァル」では、日本から豪州への移籍組による旋風が巻き起こるかもしれない。
豪州の馬主オジー・カヒア氏は、2014年のメルボルンCを制したプロテクショニストやアンビシャスを購入し、現在も他の馬主と共同で所有している1人である。間もなく日本からオーストラリアに到着する5頭すべてを購入し、2016年と2017年のメルボルンC覇者アルマンダンとリキンドリングの共同馬主として知られるオニール兄弟とフィル・メルテン氏とともに共同で所有するということである
5頭はすべて、ヴィクトリア州リーディングトレーナーのダレン・ウィーア厩舎とアンソニー・フリードマン厩舎に移籍することが既に発表されている。5頭のうちの1頭、トーセンバジル(6歳、牡)は、トーセンスターダムとブレイブスマッシュをG1制覇へと導いたウィーア調教師の管理下で、今後はコーフィールドカップ(10月20日、2400m)とメルボルンカップ(11月6日、3200m)を目指すということだ。
カヒア氏は、「トーセンバジルがオーストラリアの競馬で走る姿を今からとても楽しみにしています。ワールドクラスの素晴らしい馬であることは十分存じていますし、オーストラリアのトップレベルのレースに優勝できる馬だと思っています」と話した。
続けて、「私はここ数年、よりインターナショナルな人脈を築き、強化することにフォーカスしてきましたので、一流の日本の馬たちを購入することができたことをとても嬉しく思います。今後は、彼らがオーストラリアだけでなく、日本の皆様にも喜んでいただける活躍ができることを期待しています」と語った。
トーセンバジルとともにウィーア厩舎へ移籍するのは、昨年の函館2歳ステークスを制したカシアス(3歳、牡)、4勝を挙げてオープン入りしたディープインパクト産駒のアドマイヤロブソン(4歳、牡)。そして、昨年の目黒記念3着ハッピーモーメント(8歳、牡)と5戦1勝のディープインパクト産駒ダノンロマン(4歳、牡)の2頭はフリードマン調教師が管理する。
(記事提供:Racing Victoria)