毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【アイビスSD(新潟の芝傾向)】
土曜の芝は良馬場で開催。そして、日曜の予報もどうやら台風の影響は少なく、良馬場での施行が濃厚。
アイビスSDが行われる直線1000mは特殊な舞台設定でもあり、開幕日の土曜に施行されている閃光特別(3歳上500万下)と時計比較する。
14年優勝ミラクルアイドル(55秒1=8番枠)、15年優勝ファンファーレ(55秒1=11番枠)、16年優勝アースエンジェル(54秒8=8番枠)、17年優勝アースミステリー(54秒9=8番枠)。そして今年の優勝馬ジュリーハーツが54秒9(15番枠)で、この5年間の時計の出方はほぼ均一。
勝ち馬の馬番を見る限りは「直千」の定石通りに中-外枠が来ている。今年優勝のジュリーハーツも外枠を生かし、早めに外ラチ沿いに付けての逃げ切り勝ちだった。
オープン馬が集まるアイビスSDとなると、序盤のラップが違う分、差し馬の台頭余地はあるかもしれないが、狙いやすいのは外-中枠のある程度は前に行ける馬。
ちなみにアイビスSDの過去10年では、桃帽8枠の馬が5勝と大活躍している。