23日にイギリスのヨーク競馬場で行われた牝馬限定のヨークシャーオークス(G1・芝2400m・8頭)は、最後方から進めたJ.ドイル騎手騎乗のシーオブクラス(牝3、英・W.ハガス厩舎)が、直線外に持ち出すと前を行く各馬を捕らえ、最後は2着のコロネット(牝4、英・J.ゴスデン厩舎)に2.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは良馬場で2:30.44。
3着はコロネットから1馬身差でエジーラ(牝4、愛・D.ウェルド厩舎)。仏オークス馬のローレンス(牝3、英・K.バーク厩舎)は伸びず6着となった。
シーオブクラスは父Sea The Stars、母Holy Moon、その父エルナンドという血統。同馬のオーナーである馬産団体サンダーランド・ホールディングスは、父シーザスターズの生産者。今年4月のデビューで、初戦は2着に敗れたものの、準重賞を連勝して臨んだ愛オークス(G1・芝2400m)を重賞初挑戦で制した。そして今回、昨年はエネイブル(牝4、英・J.ゴスデン厩舎)が制し次走の凱旋門賞(G1・芝2400m)へ弾みをつけたヨークシャーオークスを制しG1・2勝目を挙げた。これで通算成績は5戦4勝。すべてのレースでJ.ドイル騎手が騎乗している。
この結果を受け、ブックメーカー各社は10月7日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる今年の凱旋門賞において、シーオブクラスを1番人気に浮上させた。ほか、上位人気となっているのはエネイブル、その僚馬クラックスマン(牡4、英・J.ゴスデン厩舎)、クリスタルオーシャン(牡4、英・M.スタウト厩舎)など。日本から参戦予定のクリンチャー(牡4、栗東・宮本博厩舎)は、ベット対象となっているブックメーカー自体が多くはないものの、33倍ほどで設定されている。なお、シーオブクラスが凱旋門賞に出走する場合は追加登録料が必要になる。