ノームコア、ここを勝ってアーモンドアイらに挑戦状をたたきつけたい(撮影:下野雄規)
3歳牝馬限定の紫苑S(中山・GIII・芝2000m)は、上位3着までに秋華賞(京都・GI・芝2000m)への優先出走権が得られるトライアルレース。春シーズンの実績馬に、夏を境に力を付けた馬たちが挑戦するレースだ。
フローラSで3着のあと、オークスに登録もせず秋に備えたノームコアに注目。フラワーCで先着を許したトーセンブレスは桜花賞4着。フローラSの上位2頭はオークスで6・7着と同世代の牝馬同士ならトップクラスの実力馬だ。祖母インディスユニゾンがフサイチエアデールと1歳違いの全妹というファミリーで、父は成長力のあるハービンジャー。アーモンドアイを頂点とする春の実績馬たちに挑戦状をたたきつける存在になって欲しい。
桜花賞5着、オークス5着のマウレアは、春シーズンの実績は今回のメンバー中最右翼。今回は本番前のひと叩きであり、約3ヶ月半の休み明けということでやや割り引いた評価となったが、あっさりのシーンも十分だ。
狙って面白いのはサラス。500kgを超える大型のオルフェーヴル産駒で、父譲りの決め脚が武器。6月の京橋特別で古牡馬を相手に堂々の2着なら、牝馬同士で勝ち負けになるはず。
スイートピーS勝ちのランドネ、アネモネS含めて3連勝を記録したハーレムラインなど伏兵も多く難解な1戦だ。