米GI馬を母に持つリアオリヴィア。初戦から楽しめそう(撮影:花岡貴子)
リアオリヴィアは結構早い段階でゲート試験を合格していたのですが、その後は放牧に出て牧場で乗り込まれてきました。
「夏は成長を促すための放牧に出ていました。まだ体は幼い印象はありますが、(放牧の効果で)だいぶしっかり体は成長して帰ってきましたね。馬体重は約440〜50キロです」と辻野助手。
母のリアアントニア(父Rockport Harbor)は2013年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(Gr.1、アメリカ・サンタアニタパーク、ダート8.5ハロン)を優勝していますが、1位入線馬が降着になり繰り上がってのものでした。でも、中団から砂をたっぷり被りながら最後まで渋太く詰め寄る姿は実にパワフルでした。しかし、娘のリアオリヴィアは現状では全くタイプが違うようです。
「軽い走りをするタイプで芝が向いている印象です。ディープインパクトの牝馬らしい馬ですね」
でも、精神面では根性たっぷりの母の血も受け継いでいるようですよ。
「調教を積むごとに精神的にピリッとしてきましたね」
1週前はミルコ・デムーロ騎手を背にカンタービレとエアウィンザーとの3頭併せで追い切られ、カンタービレにはクビ差遅れはしましたが、エアウィンザーとは併入しており、いい根性を見せていました。初戦から楽しめそうです。
(取材・文:花岡貴子)