24日、福島10R・雄国沼特別(芝1800m)で柴田善臣騎手騎乗の
チョウカイフライト(牡7、美浦・中野隆良厩舎)が優勝。同馬の父サンデーサイレンスはJRA通算2500勝を達成した。これは2位ノーザンテーストの1757勝を743勝上回るJRA歴代1位の大記録となる。
サンデーサイレンス(1986年生)は父Halo、母Wishing Well(その父Understanding)という血統。89年ケンタッキーダービー、プリークネスS、BCクラシック(いずれも米G1)を制すなど、14戦9勝の成績を収めて種牡馬入り。90年に輸入され、翌91年から種牡馬としてのスタートを切った。初年度からフジキセキやジェニュイン、タヤスツヨシ、
ダンスパートナーといった活躍馬を輩出し、95年以来11年連続でリーディングサイヤーに輝いている。さらに、ステイゴールド(01年香港ヴァーズ)、ハットトリック(05年香港マイル)、ハーツクライ(06年ドバイシーマクラシック)と3頭の海外G1馬も送り出している。また03年には
スティルインラブが史上2頭目となる牝馬三冠を達成。昨年はディープインパクトが無敗の三冠馬に輝いた。この他にも、ダンスインザダーク(96年菊花賞)、スペシャルウィーク(98年日本ダービーなど)、マンハッタンカフェ(01年菊花賞、02年天皇賞・春)、ネオユニヴァース(03年日本ダービー、皐月賞)、ゼンノロブロイ(04年有馬記念)、
ビリーヴ(02年スプリンターズS、03年高松宮記念)や、ゴールドアリュール(03年フェブラリーS)など、芝・ダートや距離を問わず、多数のGI馬を世に送り出している。JRA重賞は、24日現在で通算269勝(GI・61勝)を挙げている。なおサンデーサイレンスは02年9月に蹄葉炎のため死亡。現3歳世代が最後の産駒となる。