可能性を感じるのは3歳馬のカツジ、潜在的なスピードを秘めている(撮影:下野雄規)
今年の毎日王冠(3歳上・GII・芝1800m)を予想する際に、いの一番で考えなければいけないのが牝馬アエロリットの存在だ。過去10年で牝馬は4頭出走して1勝(2016年ルージュバック)、2着2回、着外(8着)1回。翌週に同じ1800mのGII・府中牝馬Sが控えていながら、天皇賞・秋を目指す強豪牡馬にぶつけて来る以上、そこには明確な意図がある。牡馬と渡り合えると陣営が認めているのだ。この陣営のジャッジには馬券を買う側も乗っていいと思う。
アエロリットは今回、モレイラ騎手とのコンビ。追い切りでも菊沢師を背に抜群に動き、黙っていても人気になるだろうが、牝馬だからという理由で馬券の対象から切ることは慎むべきだろう。むしろ積極的に買っていい存在だ。
3歳馬の頑張りも目立つ。近年でもカレンブラックヒル(2012年1着)、アリゼオ(2010年1着)の快走は印象的だった。この2頭には共通点がある。春、前目で立ち回っていたことだ。カレンブラックヒルはNHKマイルCを、アリゼオはスプリングSを逃げ切っていた。2011年2着のリアルインパクトは3番手から安田記念を押し切っている。毎日王冠は開幕週で先行有利。春に豊かなスピードを見せていた3歳馬に警戒が必要だ。
今年、その条件にピタリと当てはまる馬はいないが、可能性を感じるのはカツジ。昨年秋の話になるがデイリー杯2歳Sでは2番手で立ち回り2着。ケイアイノーテックに先着した。ニュージーランドTは追い込んで勝ったが、潜在的なスピードも秘めていると考えていい。
(取材・文=スポーツニッポン・鈴木正)
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