ビリーヴの仔であるジャンダルムにこの距離で改めて期待
ジャパンCのステップレースとして創設されたが、1998年から重賞競走に格上げされ、2000年以降は10月下旬に行われる芝1600m戦に固定されている。
JRAに所属する優勝馬にはマイルCSへの優先出走権が付与されるほか、地方競馬所属馬については2着まで優先出走権が与えられる。
過去10年で1〜3番人気馬は6勝2着2回3着2回と波乱の傾向だ。
◎ジャンダルムはJRA賞最優秀4歳以上牝馬に輝いたビリーヴ直仔の米国産馬。芝1600mの新馬戦、そしてデイリー杯2歳Sを連勝してエリートコースに乗ったものの、その後はクラシック路線を歩んで距離の壁に泣かされた。今回は2戦2勝のマイル戦。半兄にファリダット(阪神C2着、京阪杯2着、安田記念3着など)、半姉にフィドゥーシア(アイビスサマーダッシュ2着など)がいる血統。この距離で、改めて期待したい。
○レッドアヴァンセのヴィクトリアマイルは早めにアエロリットを交わしたところにジュールポレール、リスグラシューの追い込みを許したもの。内容的には強い1戦だった。まだ重賞タイトルこそ持たないが、同じ舞台なら牡馬相手でも互角以上に戦えそうだ。
徹底してマイル路線を歩んでいる▲ロジクライは一昨年のシンザン記念優勝馬。その後、骨折により長い休養があったが、中京記念2着、京成杯AH3着と競走能力に衰えがないところを証明している。
昨秋のマイルCS優勝馬△ペルシアンナイト、同ハナ差2着△エアスピネルは本番を見据えたレースになりそう。追い込み鋭い△ワントゥワン、△ハクサンルドルフにも注意が必要だ。