【アルゼンチン共和国杯】勝ち馬がGIへ飛躍する出世レース/JRAレース展望

2018年11月01日 12:00

前走の六社Sは完勝、重賞でも壁は感じられない(撮影:下野雄規)

 GIシリーズの合間ということで、箸休め的な重賞というイメージもあったが、昨年はスワーヴリチャード、一昨年はシュヴァルグラン、2015年はゴールドアクターと、最近3年間は連続して勝ち馬がGI馬へと育っている。

1.スター4歳馬の登竜門

 過去10年で4歳馬が7勝を挙げて勝率18.4%・連対率28.9%と、他を圧する好成績を収めている。また、出走数が少ないながら3歳馬も[1-0-3-1]で5頭中4頭が3着以内に好走している。キャリアが浅い馬、若い馬の勢いを重視したい。

2.前走準オープン組に壁はない

 前走でGIを使っていた馬は過去10年で[2-1-2-8]、勝率15.4%・連対率23.1%と堅調だが、前走で準オープンを使われていた馬も[3-4-1-20]、勝率10.7%・連対率25%と引けをとっていない。とくに良績が目立つのが、前開催の東京芝2400mで行われる六社S(以前のオクトーバーS)で、このステップでここを連対した馬にゴールドアクター、スクリーンヒーロー、ジャガーメイルがいる。

3.軽ハンデ馬が恵まれにくい

 過去10年間の当レースで55kg未満のハンデを背負って連対したのは、昨年2着のソールインパクトと2008年1着のスクリーンヒーローの2頭のみ。東京芝2500mはスタミナが要求される条件で、軽ハンデの恩恵が活かされにくい。過去の傾向からも、ほぼ「55kg以上背負った馬たちによる戦い」と見なせる。


 ムイトオブリガードは脚元の問題でダートを主戦場にしていたが、年明けから芝を使われるようになって6戦4勝。破竹の勢いでオープンまで上がってきた。休み明けの前走六社Sが余裕たっぷりの完勝で、あの内容ならば重賞でも壁は感じられない。先行して速い脚を使える馬で競馬に注文がつかない。ここも好勝負になるだろう。

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