ラストでグンと加速してきたスワーヴリチャード(撮影:井内利彰)
天皇賞・秋はスタート直後の不利が響き、初めて二桁着順に敗れた
スワーヴリチャード(栗東・庄野靖志厩舎)。今朝15日は巻き返しを狙うジャパンカップ(11月25日・東京芝2400m)に向けた1週前追い切りを行っている。
朝一番の混雑した時間帯から10分ほど経った頃のCWコースへ、M.デムーロ騎手を背に入場。
ダイシンカローリを追走していく内容だったが、向正面の時点からピタリ後ろに付けるといった感じ。
そのため、少し頭を上げて、行きたがるところを御されるシーンもあったが、この馬にはよく見られる光景。我慢させて我慢させて、最後の直線は外から前へ並びかけていく。
ラスト1F標識手前では楽に並びかけられそうな脚色だったが、ここでも我慢させられて、前には出ないように走っていた。残り50mほどになったところで鞍上が手綱を譲ると、グンと加速して、ゴールでは同入。時計は6F83.2〜5F67.3〜4F52.9〜3F39.0〜1F12.5秒。
この動きを見て感じたことは、追い切りで速い時計を出すよりも、我慢させてそれをレースで爆発させるような走りの方が好結果に繋がるのでは、ということ。あとは最終追い切りでどんな調整を行ってくるのか。注目してみてみたい。
(取材・文:井内利彰)