2008年に新設された比較的歴史の浅い重賞で中山競馬場のダート1200m戦を舞台に毎年暮れに行われている。
過去10年で1〜3番人気馬は4勝2着4回3着3回と波乱傾向。何しろ、過去10回で1番人気馬は2着1回3着1回があるだけで、まだ勝っていない。昨年のブルミラコロは10着だった。
混戦模様で、どの馬が人気になるのかも予想しにくいメンバーだが、レース慣れするまで時間がかかってしまったが今年に入って6戦4勝、全6勝中5勝をダート1200mであげている◎4歳馬オールドベイリーを狙う。強かったのは前走の室町ステークス。砂を被るような位置でもしっかりと我慢をし、最後は2頭の間を割って抜け出した。父のトゥオナーアンドサーヴは、米国3歳牡馬チャンピオンとなったバーナーディニ直仔のGI2勝馬。中距離を中心に使われたが、武器はスピードだ。
デビューして7戦5勝。まだ底を見せていない○コパノキッキングが強敵だ。母はホッカイドウ競馬所属で函館2歳Sに勝ったモエレジーニアスの半妹で、父はデピュティミニスター系のスプリングアットラスト。芝コースにも対応できる血統構成になっており、芝スタートの中山ダート1200mコースにも対応してくれそうだ。ここを勝利するようなダート短距離の王者として長く活躍してくれそうだ。
激しい先行争いになりそうなメンバー構成になりそうなので、末脚がしっかりしている馬に展開の利がありそう。前走はスタート直後に落馬、競走中止の憂き目にあった▲ハットラブだが、準オープン特別の勝ちっぷりには見どころがあった。ハイラップになりそうな今回は、その末脚が怖い。
ダートグレード競走で牡馬を相手に健闘を続けた△オウケンビリーヴ、JBCスプリントで見せ場を作った△キタサンミカヅキ、56キロが魅力な△キングズガード、力をつけている△ヴェンジェンスも差はない。