昨日の阪神では2歳GI・朝日杯FSが行われた。残念ながら関東馬グランアレグリアは3着に敗れてしまった。本日紹介する関東馬がどのような活躍をするのか楽しみにしたい。
◆パロネラ(牝、父ロードカナロア、母モシーン、美浦・木村哲也厩舎)
1歳上の異父姉に重賞2勝(フェアリーS、関屋記念)のプリモシーンがいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、11月下旬に再入厩。先週の追い切りでは古馬のレジェンドセラーを追走して併入と順調にピッチを上げており、血統どおりの素質を感じさせる。
「顔立ちがスッとしているし、カナロア産駒らしい馬体の持ち主。まだ随所に幼いところがあるけど、いろいろと工夫しながら走りの質を上げていきたい。やれば動くし、血統的にも体形的にもマイルぐらいが良さそうです」と木村哲也調教師。12月23日、中山の芝1600mをC・ルメール騎手で予定している。ただし、この番組は多頭数が想定されており、抽選を突破できるかがデビューへの第一関門だ。
◆ブレイブメジャー(牡、父ダイワメジャー、母シーイズトウショウ、美浦・萩原清厩舎)
サクラバクシンオー産駒の母はセントウルSなどスプリント重賞5勝、桜花賞2着、高松宮記念3着の活躍馬。現6歳の異父兄にトウショウピスト(函館2歳S3着)がいる。ひと追い毎に時計を詰めてきており、先週の追い切りでは2戦2勝のガルヴィハーラ(全日本2歳優駿に出走予定)と併せた。16日にも坂路でラスト1F12.5をマークしている。
まだ緩い部分もありそうだが、ダイワメジャー産駒らしい立派な馬体が目につく。12月23日、中山の芝1600mを予定している(こちらは除外の優先権を保有している)。
◆ムーンシェイプト(牝、父ジャスタウェイ、母ウーマンシークレット、美浦・尾関知人厩舎)
叔母に愛・仏で2歳牝馬G1を勝ち、カルティエ賞の最優秀2歳牝馬に選出されたRumplestiltskin。従兄にリアルスティール、祖母の全兄にKingmamboとファミリーラインは世界的にも一流だ。
先週は芝で追われ、古馬のアンネリースを追走して負荷をかけた。「本馬場での動きは良かったし、芝向きのイメージ。まだ体質的に成長途上のところがあるけど、調教自体はしっかりと積めているし、ひと追い毎に良くなっています」と尾関知人調教師。12月23日、中山の芝1600mをB・アヴドゥラ騎手で予定している(除外の優先権なし)。
◆シャルマント(牝、父エンパイアメーカー、母ライツェント、美浦・鹿戸雄一厩舎)
現4歳の異父姉にディアドラ(秋華賞など重賞4勝、香港C2着、ドバイターフ3着)がいる。先週も取り上げたが、まぶたの外傷を治療したために投票を見送った。
12日の追い切りでは3歳馬のレッドベルローズを追走し、互角の動きを見せている。「そんなに速い時計は出していないけど、テンションを上げ過ぎないように乗ってきた。牝馬にしては馬格があるし、血統的にも期待しています」と鹿戸雄一調教師。12月23日、中山の芝1600mで仕切り直す方針だ(除外の優先権なし)。
(取材・文:竹之内元)