レパードS、白山大賞典と連勝していたグリム(栗東・野中賢二厩舎)。前走浦和記念は出し抜けを食らうような形で2着だったが、ダート重賞3勝目を狙うべく、今朝20日は名古屋グランプリ(12月24日・名古屋ダート2500m)に向けた最終追い切りを行っている。
今回初めてレースで手綱を握ることになった武豊騎手が跨っての併せ馬。朝一番のCWコースで
スノードルフィンに先行する形だったが、前半は少し遅めのラップを刻んでいく。
4コーナーから直線に向く時も他厩舎の馬に追い越されるような形になったが、全く気にする様子もなく、後ろからの追走を待つ形。2頭の差が少しずつ詰まってくると、こちらも少し
スピードを上げていき、再び後ろを引き離す。
結局、ゴールではきっちり先着。時計は6F85.8〜5F69.4〜4F53.8〜3F38.5〜1F11.8秒。数字的には平凡だが、この馬の場合はリズムよく走れていれば、それが順調な証拠。あとはレースでもリズムよく進めることができれば、結果はついてくるはず。
(取材・文:井内利彰)