27日、旭川競馬場で行われた6R・アタックチャレンジ2歳(ダート1500m)は、佐々木国明騎手騎乗の1番人気ブラックマンバ(牡2、北海道・伊藤隆志厩舎)が好スタートから先手を奪い、直線で追い込んだ3番人気アサティスボーイをハナ差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分39秒2(良)。この勝利が06年新種牡馬スルーザワールド産駒の初勝利となった。
勝ったブラックマンバは父スルーザワールド、母リリーアンドローズ(その父サンデーサイレンス)という血統。祖母に94年府中牝馬S(GIII)2着のノーブルアクションがいる。6月22日のデビュー戦での2着から勝ちきれないレースが続いていたが、4戦目での初勝利となった。通算成績4戦1勝。
新種牡馬のスルーザワールドは、父Seattle Slew、母Dream Touch(その父Riverman)という血統の米国産馬。伯父に89年のガルフストリームパークHとオークローンH(共に米G1)を制し、種牡馬としても05、06年ハリウッドゴールドC(米G1)連覇など米G1現4勝のラヴァマン Lava Man(セン5、米・D.オニール厩舎)を送り出しているSlew City Slew、従兄に97年東京大賞典(交流GI)を制したトーヨーシアトルがいる。00年にデビューし2戦目で初勝利。続くベゴニア賞2着の後、屈腱炎のため約2年の休養に入った。その後復帰して2連勝を飾ったものの、屈腱炎が再発したため引退。通算成績5戦3勝。初年度は2頭に種付けを行い、その後はシャトル種牡馬として南半球で供用されるため、03年8月に日本を離れている。