8回目を迎えたJBCレディスクラシックは、JRA12頭、地方所属4頭の16頭によって争われた。
1番人気はラビットラン。ダートに矛先を向けて2戦目となるブリーダーズゴールドCを4馬身差で快勝して、この大一番に駒を進めてきた。
2番人気クイーンマンボは、前走のレディスプレリュードで1番人気を裏切る7着だったが、年初の平安Sで2着になるなど牝馬トップクラスの能力の持ち主だ。3番人気にフォンターナリーリ、以下プリンシアコメータ、ファッショニスタと続く。
押して押してサルサディオーネがハナを窺うも、それを制してアイアンテーラーがハナを切る。ラビットランとアンジュデジールが好位を追走し、その後ろにクイーンマンボ、フォンターナリーリ。
4コーナー手前からラビットランとアンジュデジールが先頭に並びかけ、直線は2頭のマッチレース。残り200m地点で一旦はラビットランが前に出るが、そこからアンジュデジールも驚異の差し返しを見せる。激しい叩き合いの末、アンジュデジールがアタマ差で勝利を収めた。勝ち時計は1.50.4(良)。3着は後方から追い込んだファッショニスタ。
アンジュデジールは前年の5着馬。前哨戦のレディスプレリュードでも4着とワンパンチを欠く内容が続いていたが、大外枠のスタートから1コーナーで好位の内へ潜り込む横山典騎手の“神騎乗”が炸裂した。昆調教師も「あれ以上はないですよ」と唸った、見事な手綱捌きであった。