今週の土曜日は、京都競馬場で京都2歳ステークス(GIII・芝2000m)が行われます。
12年以降の京都芝2000mで開催された京都2歳Sで馬券に絡んだ馬を見ると、翌年のクラシックでも上位争いを演じている馬が目立ちます。昨年の優勝馬
エリキングは菊花賞2着ですし、一昨年は日本ダービー3着馬の
シンエンペラーが勝利しています。また、この時の4着馬は日本ダービーを優勝した
ダノンデサイルでしたし、翌年のクラシック路線を占う重要な一戦と言えそうです。
そのような性質がある京都2歳Sですから、前走が中距離だった馬の活躍が目立ちます。12年以降の京都芝2000mで開催された京都2歳Sでは、前走が1800mか2000mだった馬が10勝2着9回3着10回となっています。データ対象の京都2歳Sはすべて2000mで開催されています。前走で2000mと同じか近い距離のレースを経験していることが、好走馬を見抜く要素のひとつと言えるのではないでしょうか。
「人気馬を素直に信頼して良いかわからない」、「穴をあけそうな人気薄の馬が知りたい」。そんな時に役立つのが、ケシウマの予想バイブル『
パーフェクト消去法』です。過去のデータから導き出した消去法で、あなたの馬券検討をサポートします。
今年の2歳重賞では先週の東京スポーツ杯2歳Sで【注目の穴馬】として取り上げた
パントルナイーフが優勝。中京2歳Sでも【注目の穴馬】の
キャンディードが優勝。さらに【残った馬】の
スターアニスが2着に入るなど結果を残しています!
今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走1600m以下に出走(ただし、前走が重賞だった馬は除く)
[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬:
バルセシート(過去の該当馬:12年
シェイクザバーレイ3番人気7着)
※特に言及のない限り、データは12年以降の京都芝2000mで開催された京都2歳S(オープン特別だった2レースを含む計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想される
バルセシートが該当しました。
データ対象の京都2歳Sで、前走1600m以下の馬は[0-1-0-18]と苦戦しています。馬券に絡んだのは12年の
ダンツアトラスのみ。この馬は前走でデイリー杯2歳Sに出走。中距離ではありませんでしたが、重賞メンバー相手のレースを経験していたことがプラスに働いたと考えられます。
データ対象の京都2歳Sは12年と13年がオープン特別。14年以降はGIIIに格付けされています。前走が1600m以下の馬でも、京都2歳Sと同格か格上のレースに出走していた場合は注意した方がいいかもしれません。
該当馬に挙げた
バルセシートの前走は芝1600mの新馬戦に出走。そこで2着に3馬身半差をつけて快勝したことで人気を集めているようですが、今回は中距離での一戦。芝1600mだった前走のパフォーマンスを鵜呑みにはできません。
また、前走の対戦メンバーをみると、本稿執筆時に勝ち上がっている馬は1頭もいません。このことから前回はメンバーに恵まれた可能性もありますし、京都2歳Sの過去の傾向からも強くは推しにくい1頭です。
キャリアの浅い2歳馬にとって前走での経験というのは非常に重要です。しかし、
バルセシートは距離やレース格など、京都2歳Sで生きるような経験ができていません。能力を出し切れないままレースを終えるシーンも十分に考えられますし、人気で妙味も薄いとなれば軽視するのも策のひとつとして考えたいところです。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『
パーフェクト消去法』を是非お役立てください。