毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【東京新聞杯(東京の芝傾向)】
東京競馬場は週中の木曜に10ミリの降水量を記録したが、土曜の芝は良馬場で終日開催した。ただ土曜5時現在の芝の含水率は「ゴール前17.8%、4コーナー17.4%」(JRA発表)で稍重に近く、結構水分を含んでいた。ただ日曜にかけて好天なので、低温期であっても、下は徐々に乾きそうだ。
芝は1週使った傷みもほとんどなく、10R・箱根特別の9番人気
ピッツバーグ(2着)など内ラチ沿いを粘るシーンもあった。
土曜は芝競走が5鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「9番手、6番手、3番手、10番手、4番手」。見た目の印象は差しがよく届いた印象だった。
箱根特別を勝った
ナムラドノヴァンは最終4コーナー10番手から一気差し。前半5F64秒7の超スローで逃げた
ピッツバーグの絶妙ペースだったが、上がり3F33秒1の鬼脚で届いた。
11R・節分Sは前半3F36秒3〜後半3F34秒3のスロー。4番手から伸びた
エントシャイデンが3F33秒3、2着
リカビトスが33秒1。究極の瞬発力合戦になったこともあるが、速い上がりが必要。
同レースの勝ち時計は1分33秒7とスローの割にまずまず出ており、重賞の東京新聞杯は「1分32秒台」の高速決着か。好時計が続出した昨秋までいかないまでも、速い時計への対応力は必要。