阪急杯をM.デムーロ騎手とのコンビで制したダイワマッジョーレ、次走の高松宮記念でもコンビを組んだ
17日に東京競馬場で行われるフェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)、今年注目されているポイントの1つが、コパノキッキング鞍上の藤田菜七子騎手のGI初騎乗。そこで今週は「騎手のGI初騎乗」をテーマに、当時の競馬界やレースを振り返ってみる。今回はフェブラリーSでも有力馬オメガパフュームに騎乗するミルコ・デムーロ騎手。
■JRAジョッキーとしてのデビュー日には阪急杯を制覇
ネオユニヴァースでの2003年クラシック2冠、エイシンフラッシュでの2012年天皇賞・秋など短期免許でも数多くのJRA・GIのタイトルを手にしていたミルコ・デムーロ騎手。通年免許を取得し、JRAのジョッキーとして初めて騎乗したのは2015年3月1日のこと。そしてその当日にいきなり3勝、阪急杯を勝利と鮮烈なデビューを果たした。JRA騎手としてのGI初騎乗は約1ヶ月後、その阪急杯制覇の相棒・ダイワマッジョーレに騎乗しての高松宮記念となった。
小雨の降る中で行われたこの年の高松宮記念、制したのは2〜3番手で進めたザカリー・パートン騎手騎乗の香港馬エアロヴェロシティだった。同様の位置取りから2着にハクサンムーンが入り、その後ろから進めたミッキーアイルが3着。最後方から稍重馬場を上がり3F33.8秒で追い込んだ2番人気のM.デムーロ騎手騎乗ダイワマッジョーレは6着だった。M.デムーロ騎手にとっては前年のコパノリチャードに続く連覇とはならなかったが、3着までが先行勢、5着までが中団より前目に位置した馬となる中で、大外からよく追い込んだ。
この高松宮記念のわずか3週間後、M.デムーロ騎手はドゥラメンテで皐月賞を勝利。JRAジョッキーとして初のGIタイトルを手にしたばかりか、翌月には同馬で日本ダービーを勝利。秋には12番人気サンビスタでチャンピオンズC、1戦1勝馬リオンディーズで朝日杯FSを勝利と、最終的にJRAデビュー年はGI・4勝。その後、2016年にもJRA・GIを4勝、2017年6勝、2018年4勝とビッグタイトルを次々と手に入れている。今週、新たなタイトルが加わることになるのか。
通年免許取得以前では、ヘルスウォールに騎乗した2001年の阪神JFがJRA・GI初騎乗で、初勝利はネオユニヴァースと制した2003年の皐月賞となる。