【騎手のGI初騎乗】武豊騎手のGI初騎乗はデビュー1年目、菊花賞のレオテンザン

2019年02月15日 18:02

 17日に東京競馬場で行われるフェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)、今年注目されているポイントの1つが、コパノキッキング鞍上の藤田菜七子騎手のGI初騎乗。そこで今週は「騎手のGI初騎乗」をテーマに、当時の競馬界やレースを振り返ってみる。今回はフェブラリーSで人気が予想されるインティに騎乗、今年のリーディングのトップを走る武豊騎手。

■1年後の菊花賞ではGI初勝利

 昨年はJRA通算4000勝の金字塔を打ち立て、今年は年明けから勝ち星を量産しリーディングのトップを走っているレジェンド・武豊騎手。これまでにJRA・GIで75勝を挙げる武豊騎手のGI初騎乗の舞台は、その後4勝することになる菊花賞の舞台だった。

 1986年8月の函館で美浦・吉野勇厩舎厩舎からデビューしたレオテンザンは父スイフトスワロー、母スイートナイル、その父ダッパーダンという血統。翌年春のクラシックへの出走は叶わなかったが、夏のラジオたんぱ賞(現在のラジオNIKKEI賞)で重賞初制覇を果たす。その後、当時は菊花賞トライアルだった10月の京都新聞杯で、当時デビュー1年目の武豊騎手と初めてのコンビを組み見事に逃げ切り勝ちで重賞2勝目。武豊騎手は前週の京都大賞典でトウカイローマンに騎乗し重賞初制覇をしており、そこから2週連続の重賞勝利となった。レオテンザンは引き続き武豊騎手を背に菊花賞へ向かうことになり、それが武豊騎手のGI初騎乗となった。

 前走とは違い2番手から進めた6番人気レオテンザンは、逃げ馬が脱落し向正面で先頭に。まだ手応えは充分で、絶妙にリードを保ちながら最後の直線を迎える。最終的には勝ったサクラスターオーから0.6秒差の6着だったが、後続馬の追撃をラスト300mほどまで凌ぎ、1番人気のダービー馬メリーナイス(騎乗していたのは藤田菜七子騎手の師匠・根本康広現調教師)には先着した。直線を向いた際には「もしかしたら」とも思わせたレースだった。

 武豊騎手のGI初勝利はその1年後の1988年、同じ菊花賞の舞台でスーパークリークに騎乗してのもの。熊沢重文騎手が1988年のオークスでマークした史上最年少GI勝利記録を更新する、19歳8ヶ月でのものだった。

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