9日(土曜日)にドバイのメイダン競馬場で行われた「スーパーサタデー」の、メイン競走として行われたG1ジェベルハタ(芝1800m)は、英国のオッズで3.25倍の2番人気に推されていたドリームキャッスル(セ5、父フランケル)が快勝した。
ダーレーが生産しゴドルフィンが所有するドリームキャッスルは、G2フライングチルダースS(芝5F)勝ち馬サンドヴィクセンの2番仔。血統背景から昨年までは1マイル以下の路線を歩んだが、今季になって1800m路線に転じ素質が開花。緒戦のG3シングスピールS(芝1800m)で重賞初制覇を果たすと、前走のG2アルラシディア(芝1800m)も快勝してG1ジェベルハタに臨んでいた。
道中は10頭立ての9番手で競馬を進めた同馬は、直線に向くと馬場の大外を伸びて残り1Fで先頭に立ち、最後は1.1/4馬身抜けて優勝。重賞3連勝を果たすとともに、G1初制覇を飾った。次走は3月30日のG1ドバイターフの予定で、ブックメーカー各社は同馬をオッズ4〜5倍の2番人気に推している。
ドバイターフの前売りで、オッズ2〜2.25倍の1番人気に推されているのがアーモンドアイ(牝4、父ロードカナロア)だ。筆者は「スーパーサタデー」を現地で取材したが、知り合いに会うたびに「ワールドCデーはアーモンドアイを見るのを楽しみにしている」「アーモンドアイはいつドバイに着くのか」と、アーモンドアイのことばかり訊かれた。「なぜシーマクラシックではなく、ドバイターフなのか?」と問う人も多く、日本国外の人たちにとってアーモンドアイは、ジャパンCを驚異のレコードで制した馬という印象が強いようだ。
(文:合田直弘)