23日に阪神競馬場で行われる毎日杯(3歳・GIII・芝1800m)について種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる11回の馬券絡みはディープインパクト。次点が3回のキングカメハメハということを踏まえても圧倒的。また、ディープインパクトの全兄ブラックタイドもサンプルは少ないながら、14年5番人気1着
マイネルフロスト、13年9番人気4着
テイエムイナズマなど、人気以上に健闘している。
ディープインパクト産駒は23頭が出走して「3-4-4-12」複勝率47.8%、複勝回収率77%という成績。特に前走特別戦に出走し、そこで4番人気以内に推されていた馬は「3-4-3-6」複勝率62.5%、複勝回収率95%と信頼度が増す。今年これに該当するのが人気の一端を担うであろう
ヴァンドギャルド。
また、良馬場の毎日杯を勝利したディープインパクト産駒は、17年
アルアインが皐月賞、13年
キズナが東京優駿(日本ダービー)と、それぞれ後にクラシックを制覇している点も興味深い。
今年、キングカメハメハ産駒の出走予定はないが、後継の
ロードカナロア産駒および
ルーラーシップ産駒がスタンバイ。
ロードカナロア産駒は毎日杯初出走となるが、
ルーラーシップ産駒は18年9番人気5着
ウォーターパルフェ、17年7番人気3着
キセキと出走した2頭が人気薄で激走しており、
オールイズウェルも侮れない存在になるかもしれない。
特別登録を眺めると
ジャスタウェイ、
ケープブランコといった新種牡馬のほかにも、ヨハネスブルグ、
ヴィクトワールピサ、
ディープブリランテ産駒が毎日杯初出走となる。果たしてディープインパクトの牙城を崩す種牡馬が現れるのだろうか。