「ドバイターフ・UAE・G1」(30日、メイダン)
アーモンドアイの楽勝ムードが漂うなか、ひそかに香港馬
サザンレジェンドが一発を狙っている。ファウンズ師は日本の取材陣に表向き白旗を揚げる一方で、地元
メディアにはこっそり逆転を示唆。
ノーマークが相応に思える6歳馬だが、陣営の自信が何とも不気味だ。
香港の刺客が何とも不気味だ。香港ゴールドC2着から参戦する香港馬
サザンレジェンド。昨年暮れの香港マイルでは、2着馬
ヴィブロスにわずか1/4馬身差の3着だった。
しかし28日、メイダン競馬場で日本の取材陣に囲まれたファウンズ師は、「
アーモンドアイはスーパースター!実際に見られて、とてもうれしいよ」とG1・4勝の名牝を手放しで絶賛。続けて「彼女に勝つことは難しいと思う。少しでも離されないように、接戦になるように頑張りたいね」と、早くも白旗をぶんぶん振り回した。
ただ、それをうのみにはできない。師がその裏で、地元
メディアに話した内容は全く違っているのだ。「今回は(11年香港スプリントなどを制した)
ラッキーナインに匹敵する、いい馬を連れてくることができた。
アーモンドアイは強いが、差す競馬で出し抜けを食らわせることができれば逆転できないかと期待している」-。
“勝つことは難しい”などというセリフは単なるリップサービス。やっつける気満々とみていいだろう。「ここでいい走りをしたら、安田記念へ行くことを考えているんだ」と指揮官は今後のプランを明かした。本来なら
アーモンドアイにとって負けるはずもない相手。だが、軽く扱うと痛い目に遭うかもしれない。