14日に中山競馬場で行われる皐月賞(3歳・牡牝・GI・芝2000m)について種牡馬別に検証していく。なお、東京競馬場で開催された2011年は除く。
過去10回で最多となる7回の馬券絡みはディープインパクト。次点で3回のキングカメハメハが続く。
ディープインパクト産駒は25頭が出走して「2-3-2-18」複勝率28.0%、複勝回収率80%という成績。好走率としては少し物足りなさを感じるものの、17年アルアインが9番人気(単勝22.4倍)、16年ディーマジェスティが8番人気(単勝30.9倍)と、人気薄でタイトルを掴んでいるため穴馬としての魅力がある。
今年はサトノルークス、ダノンキングリー、メイショウテンゲンと3頭が出走を予定しているが、アルアインやディーマジェスティ同様に前走好走しているにもかかわらず評価を落としている馬がいれば警戒したい。
キングカメハメハ産駒は18頭が出走して「1-1-1-15」複勝率16.7%、複勝回収率26%となっており、ディープインパクト産駒以上に狙いを絞らなければならないようだ。同産駒からは共同通信杯3着のクラージュゲリエがスタンバイしているが、近親には14年2着のトゥザワールドがいることからも同じキングカメハメハ×フェアリードール牝系という配合を評価できる。
一方、不振傾向にあるのがハーツクライ産駒で、8頭が出走して「0-0-0-8」複勝率0.0%、複勝回収率0%と好走例がない。ただし、皐月賞で上位人気に推されていた場合は、17年スワーヴリチャード(2番人気6着)、14年ワンアンドオンリー(4番人気4着)共に日本ダービーで巻き返しているので動向を注視する必要があるだろう。
今年は弥生賞2着のシュヴァルツリーゼに加え、ハーツクライの孫世代にあたるジャスタウェイ産駒のアドマイヤジャスタとヴェロックスが参戦予定だ。