シュヴァルツリーゼなど、皐月賞厩舎情報/美浦トレセンニュース

2019年04月11日 19:00

状態が上がってきているシュヴァルツリーゼ(撮影:佐々木祥恵)

 皐月賞(GI)に出走する各馬について、追い切り後の関係者のコメント。

※共同記者会見があったダノンキングリー、ニシノデイジーを除く

4月10(水)追い切り

■ラストドラフト(牡3・美浦・戸田博文)について、戸田調教師
「前走(弥生賞・GII・7着)はのしをつけてビュンビュンと行きましたが、そのような形はこの馬には合わないですね。レース後に精神的なダメージが残っていないかが心配でしたが、先週の追い切りの動きや跨ったシュタルケ騎手の感触を聞き、ダメージはないと確信しました。その先週はウッドチップコースを長めから追い切っているので、今週はやりすぎないようにしました。

 こちらが考えていたより誘導した馬が速くて、4コーナーの立ち上がりでは少し離されたのですが、やれば動く馬なので加減をしながら無理はしませんでした。ほぼ馬なりに近い感じでゴール前は併入できましたし、丁度良い追い切りだったと思います。今回はGIでメンバーも違うでしょうし、前走の結果から強気なことは言えないですが、ペースは流れると思うので競馬はしやすくなるでしょう。

 今の中山のボコボコ馬場は問題ないのですが、トビが綺麗なので、前走のように直前の雨で滑る馬場は蹴っぱりの強さを生かすことができないですね。前走のような競馬は、シュタルケ騎手も合わないのではないかと言っていましたので、この馬の持ち味を生かす競馬をしてほしいです」

■ダディーズマインド(牡3・美浦・青木孝文)について、青木調教師
「他陣営のアクシデントがあっての繰り上がりの出走なので手放しでは喜べないですが、チャンスがきたからには全力で挑戦します。先週末の動きが良かったので、今週は時計の指示は具体的には出さないで乗り手の感覚を大事にしてもらいました。あえてジョッキーを外の馬(クリムズンフラッグ・牡4・1000万下)に乗せて併せ馬をしたのですが、息遣いも良かったです。

 中山の2000mは合うでしょうし、この馬の持ち味を生かす競馬をしてもらいたいです。本当のトップクラスの馬と競馬をしてどうかですが、先々はもっとやれると思っていますし、その片鱗を見せるレースをしてほしいです」

■ナイママ(牡3・美浦・武藤善則)について、武藤調教師
「地方から移籍して美浦に来てからも時間がたっぷりありましたので、じっくり乗り込むことができました。先週ビシッと追い切っていますし、今週の追い切りの動きも良かったです。毎週コンスタントに時計を出しても体は減らないですし、フックラしています。札幌でのレースでは、早くから動いてバテなかったように持久力があります。今回はペースが流れそうですし、高速馬場にならなければこの馬の力が発揮できて出番もあるでしょう」

4月11日(木)追い切り

■シュヴァルツリーゼ(牡3・美浦・堀宣行)について、森調教助手
「先週に引き続き石橋騎手騎乗でウッドチップコースで追い切りをしました。ジョッキーは先週も好感触を掴んでいて状態が上がってきていると言っていましたが、今週は先週よりも上がっていると話をしていました。ペースアップをする時のギアチェンジもスムーズで、状態は良さそうです。

 前走の弥生賞(2着)前に比べて落ち着きが出ていますし、前走より一段階良い状態で出走できると思います。口向きを含めて折り合いもスムーズでしたし、実践を想定した良い追い切りができました。前走は接触がありましたし、4コーナーからだいぶ外を回すようなところがあったのですが、重い馬場でもしっかりとした脚取りで最後まで伸びてくれて、とても収穫の多いレースだったと思います。

 粗削りな部分がまだありますし、不器用なタイプですが、使いながら成長も感じます。今回多頭数ですしメンバーも強くなりますが、能力はあると思いますので、期待しています。クラシックは消耗戦になるので、レース数を使っていなくてフレッシュなのと、弥生賞から中5週の間隔をとって使えているのもプラスになるでしょう。馬っぷりの良さとフットワークの良さが、この馬の長所だと思います」

(取材・文:佐々木祥恵)

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