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注目の新種牡馬・キズナはディープインパクトの後継になるか

2019年04月15日 14:00

2013年の日本ダービーを制した際のキズナ。種牡馬としてはどんな歴史を残すか

 牝馬、牡馬のクラシック初戦となる桜花賞、皐月賞が終了した。ダービーまでのルールでPOG(ペーパーオーナーゲーム)に参加している人は、大勢が見えてくる頃だろうか。現在、ポイント上位の方も、下位の方もそろそろ気になるのは来期の話。そこで、今回は、その鍵を握る新種牡馬の1頭であるキズナを取材した。

 現役時代の同馬の育成に携わり、現在、多くの産駒も手掛ける大山ヒルズの齋藤慎取締役ゼネラルマネジャー(以下、齋藤取締役GM)は「産駒はスピードのあるタイプが多いですね。母親のいいところを継いでいる馬も多く、芝からダートまで幅広い条件で活躍してくれそうです」と期待を口にする。「キズナは父がディープインパクト、母の父がストームキャット。産駒に重い感じはないです」と感触は上々だった。

 同馬を管理していた佐々木晶三調教師も「日本の競馬に合いそう。条件はオールマイティーに走りそうだよね」と口をそろえる。「キズナはオンとオフを切り分けていた。普段は元気いっぱいだけど、競馬や追い切りとか無駄なことは全くしなかった。能力もそうだけど、そういう気性も似て欲しいね」と、種牡馬としての成功を願っていた。

 興味深かったのは、両者がキズナのマイル適性を高く評価していたことだ。齋藤取締役GMが「能力で距離はこなしてくれていましたが、スピードもありましたし、マイルも走るだろうなというイメージはありましたね」と言えば、佐々木調教師も「結局、一度も千六は使わなかったけど、マイラーのような体形もしていたし、安田記念とかは、条件的にはピッタリだったと思う」と分析していた。

 8日にJRA日高育成牧場で行われた「JRAブリーズアップセール」に上場される育成馬の展示会では、産駒のニシノミラクルの17(牡)とタキオンメーカーの17(牡、父アルデバラン2)の併せ馬が、ともに2F23秒4-11秒3で一番時計。実際にスピードに富んだ産駒は多い。キズナ自身は全7勝の平均距離が2050メートルを超えたが、POGで指名する際はマイル血統の牝馬との配合に着目してみても面白そうだ。

 キズナの父ディープインパクトは、今年20数頭に種付けしたが、腰の状態が良くないため、休養して治療に専念している。来年、無事に復帰することを強く望むが、後継種牡馬の存在は今後、さらに重要度が増すだろう。加齢による免疫低下で今年は種付けをしていないキングカメハメハには、既に結果を出しているロードカナロアルーラーシップ、まだ産駒はデビューしていないが、ドゥラメンテなども控えている。

 ハーツクライ産駒にも、ジャスタウェイという今後が期待できる種牡馬が出てきた。私はキズナも、十分にディープインパクトの後継となり得る資質があると考えている。今後、さらなる飛躍を遂げるためにも、ぜひ初年度産駒の活躍を期待したい。(デイリースポーツ・大西修平)

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