毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【マイラーズC(京都の芝傾向)】
京都の芝状態が、冬開催(1〜2月)とはどう変わったか? これが一番注目していた点だった。ご存じの通り、昨秋後半から今冬の京都芝は時計を多少要し、力がいる状況。道中のペースの関係もあるが、京都金杯や京都記念は珍しい低速決着になっていた。
結論から先に言うと、例年の春開催同様に京都らしい「高速舞台」に戻っている。約2カ月開催がなかったことで、芝が順調に生育し、上々のコンディションを保っている。土曜の京都芝はCコース使用、良馬場で終日開催。かなり速い時計が出た。
土曜は、芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「2番手、2番手、10番手、7番手、3番手、3番手」。内、外の馬場差がない分、好位組の活躍が目立った。
ちなみに最終4コーナー10番手から2番人気
ピエナミントが届いた7R・4歳上500万下(外回り1400m)は逃げた
メジェールスーが前半3F34秒2(レース後半3F35秒3)と飛ばしたのも差しを誘発した形。ただ、逃げた
メジェールスーも3着に粘っており、経済コースの内を通れる利を生かせる先行馬はやはり有利。
10R・六波羅特別(外回り1600m)を3番手から快勝した
サウンドキアラが1分32秒8の好時計。これは昨秋のマイルCS(1分33秒3=勝ち馬
ステルヴィオ)より速く、日曜のマイラーズCは「1分31秒台」が出てもおかしくない。
これだけ時計が出ると、当然速い上がりも要求される。人気の
ダノンプレミアムの最速持ち時計は1分33秒0。おそらく時計的には自身最速を要求されるはずだが、今の充実ぶりなら大幅に持ち時計を短縮するのだろうか?