10日、中京競馬場で行われたサマースプリントシリーズ最終戦、セントウルS(GII・芝1200m)は、池添謙一騎手騎乗の1番人気シーイズトウショウ(牝6、栗東・鶴留明雄厩舎)が中団追走から徐々に進出を開始し、直線で外に持ち出すと、先団追走の2番人気テイクオーバーターゲットに3馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分08秒6(稍重)。さらに1/2馬身差の3着には4番人気ネイティヴハートが入った。
勝ったシーイズトウショウは、父サクラバクシンオー、母ジェーントウショウ(その父トウショウフリート)という血統。伯母に91年桜花賞(GI)を制したシスタートウショウ、伯父に98年北九州記念(GIII)を制したトウショウオリオンがいる。02年8月にデビューし、2戦目の2歳新馬(小倉・芝1200m)で初勝利を挙げる。その後は、03年桜花賞(GI)2着に入るなど堅実な走りを見せ、14戦目の03年CBC賞(GII)で重賞初制覇を飾る。その後も04、05年函館スプリントS(GIII)連覇、今年のCBC賞(GIII)優勝など、芝スプリント路線で一線級の活躍を見せている。また、前々走の函館スプリントS、前走のキーンランドC(共にGIII)で2着に入り、今回の勝利でサマースプリントシリーズ初代王者に輝いた。通算成績35戦7勝(重賞5勝)。
鞍上の池添謙一騎手と管理する鶴留明雄調教師は同馬で制した06年CBC賞に続く重賞勝利で、池添騎手は通算21勝目、鶴留調教師は通算27勝目となった。