青竜Sよりも早い「1分35秒台」での決着になりそう
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【ユニコーンS(東京のダート傾向)】
土曜は1R時点で不良で既に水が浮き始める状況。日中は時折雨が強さを増し、最終12R終了後も池のような特殊な馬場だった。
土曜は、ダート競走は6鞍(障害レースは除く)。参考までに勝ち馬の最終4コーナーの位置を記載すると「12番手、2番手、8番手、7番手、11番手、3番手」とバラエティーに富んだ決まり手。
差しが結構利いたのは水が浮いたダート=前が止まらない…の心理も働き、ハイラップのレースもあったため。特にコールドターキーが4コーナー11番手から突き抜けた東京8R・3歳上500万下(ダート1400m)はレース前半3F34秒4〜後半3F37秒5と完全な前傾ラップだった。
ただ、土曜の傾向を参考程度にしていただきたいのは、日曜の馬場状況が変化する可能性があるため。日曜の府中市の予報は晴一時雨(降水確率50%)で予想最高気温32度。
雨の心配は未明まで。日中の高温で急速に乾くかもしれない。メイン・ユニコーンSの頃には表面の水は完全に消え、場合によっては重かやや重まで回復する可能性も。こうなると、走りやすく時計の出るダート。
ペースが緩めば先行馬ペース、流れるようだと差し。展開で大きく変わってくる。はっきりしているのは時計が出やすくなる点。「1分35秒台」の高速決着が濃厚で、青竜S(1着デュープロセスが1分36秒6)よりは速い時計になる。