カテドラルなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2019年07月18日 12:10

中京記念の最終追い切りを終い重点で行ったカテドラル(撮影:井内利彰)

 なかなかスッキリした天気にならない最近の栗東。17日こそ、晴れる時間帯もある中での追い切りだったが、18日は小雨かと思えば、一瞬だけ強い雨が降るなど安定しない天候。18日に関しては、かなりの蒸し暑さも感じられた。

 ただ、ウッドチップ馬場に関しては、常に適度な湿り気があるのが良いのか、走りやすい状態が続いている。そのあたりについては各項を参照していただきたい。

【坂路/4F51.9秒】
 7月17日。一番時計はワンダーヘイルネス(栗東・河内洋厩舎)の4F50.7秒。このところ、4F49秒台は出ていないものの、4F50秒台の頭数はそこそこいるというのがひとつの傾向。また、4F51秒台の頭数は先週よりも多い印象を受ける。

 そして、今週の大きな特徴は4F目のラップが非常に速いこと。11秒台が14頭もいたし、その最速はクリノガウディー(栗東・藤沢則雄厩舎)の11.5秒。もともと追い切りで動く馬ではあるし、3F目までをゆっくりと進めたこともあるが、一瞬にしてこれだけ加速できる馬場というのは走りやすい状態であることは間違いない。

 7月18日。一番時計は4F49.5秒が2頭いて、朝イチのセセリ(栗東・森秀行厩舎)と1回目のハローが終了した時間帯のショウナンアヴィド(栗東・須貝尚介厩舎)。どちらも追い切りで速い時計を出すタイプだけに、この数字自体に驚くような馬ではない。ただ、走りやすい状態だからこその時計ではある。

 中京記念(7月21日・中京芝1600m)の最終追い切りを行ったのがカテドラル(栗東・池添学厩舎)。単走だったが、4F54.4〜3F38.6〜2F24.4〜1F11.9秒。ここ2走の好走は4F57秒以上の遅い全体時計での好走だっただけに、そこの評価が難しいところだが、動き自体は終い重点でしっかりとしていた。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。先週同様、2F25秒を切る頭数も多く、走りやすい馬場は継続中。よって、今週の馬場差も先週と同じ『-0.5秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 7月17日。冬場の湿ったウッドチップはズボズボと脚をとられるので走りにくいが、夏場だと適度な乾きもあって、走りやすい状態をキープできるイメージだろう。ここにきて、いい動きを見せる馬、少し重苦しさを感じさせる馬と違いがハッキリするようになってきた。

 中京記念に出走予定のエントシャイデン(栗東・矢作芳人厩舎)はまさにいい動きを見せるそれ。メテオスウォーム、サトノグランを追いかける3頭併せの最後方だったが、楽に追いつくと、突き抜けての最先着。時計は6F78.9〜5F64.4〜4F50.3〜3F37.4〜1F11.7秒と数字も速く、体調の良さを感じさせる内容だった。

 7月18日。馬場状態としてはほぼ同じ。この日、最も目立った動きは1勝クラスでなかなか結果が出ていないオーデットエール(栗東・須貝尚介厩舎)。

 3頭併せの最後方からだったが、4コーナーで一気に前を射程圏に入れると、最後の直線もしっかりと追われて先着。併せた相手がヴァントシルムだったことを考えれば、かなり評価できるし、時計も6F78.8〜5F63.4〜4F49.6〜3F36.6〜1F12.0秒と評価できる。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。ようやく基準時計に近い状態になってきたと思われたが、今週は基準よりもかなり速い5F時計が多い。これを考えると、先週より速い馬場差にすることが妥当だと思うので、今週の馬場差は17日、18日とも『-0.4秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 芝馬場はここ最近の天候もあり、かなり時計を要する状態。新馬がデビュー前の脚ならしとして使うには少し時計が出にくい印象がある。よって、今週の馬場差も先週と同じ『+1.0秒』で記録している。

 なお、ポリトラック馬場はリフレッシュ工事のため閉鎖。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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