【札幌2歳S】今後を占う上で重要な一戦、中心はやはりあの馬/JRAレース展望

2019年08月28日 06:00

同舞台での未勝利戦で圧巻のパフォーマンスを見せたゴルコンダに注目(撮影:武田明彦)

 2歳戦としては初めての中距離重賞。12年に施行時期が繰り上がって以降はややレースの質が変わり王道クラシック戦線とのつながりは薄れてきているが、それでも昨年このレースに出走した中の4頭が後に重賞を制覇しているように、今後を占う上で重要な一戦であることには違いない。

1.前走3番人気以内

 函館開催だった13年を除く過去9年で3着以内になった27頭中、25頭は前走1-3番人気だった。特に1番人気だった馬が7勝で複勝率33.3%と非常に良い。母数として前走上位人気に押されていた馬が多いのは確かだが、基本的にどんでん返しはないレースと見て良さそうだ。

2.上がりが掛かるようになっている

 09-14年(13年除く)のレースの平均上がり3Fタイムが36.0なのに対し、15-18年は36.8と明らかに上がりが掛かるようになってきている。よって、負荷が基本的に軽い新馬戦しか経験していない馬は近年苦戦しがち。前走新馬戦だった馬の複勝回収率は09-14年だと95%に上るのに対し、15-18年だと41%にまで落ち込んでいる。

3.欧州血統

 先週までの傾向や最終週ということを合わせて考えれれば、今年も全体時計、上がり共に非常に掛かるタフなレースになることが予想される。欧州血統はそのようなレースに強い。昨年1着ニシノデイジーの父はハービンジャー、一昨年2着ファストアプローチの父はDawn Approach、3着ダブルシャープの父はベーカバド。


 ここはゴルコンダ。前走は開催初日で非常に時計の出やすい馬場だったが、体型や血統面からして今回のタフな条件に代わってパフォーマンスを落とすとは思えない。前走のようにマイペースで運べは自ずと結果はついてくるだろう。

 欧州血統という点ならダーリントンホール。重厚な血統背景を持つ英国産馬で、初戦はやや太目残りも好内容で快勝した。叩き良化型だろうし、新馬戦よりタフなレースの方が本来合っている。

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